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後継社長ほど必要な○○力

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

当社は、同族会社と社長の財産管理(お金が残る仕組みづくり)実務の専門機関なので、実に、様々な会社経営にまつわるお金の相談ごとが寄せられます。

2代目社長さんや3代目社長さんの場合、特に多いのが「経営判断」に関するご相談です。「どうやって、経営判断を下したらいいのかわからない」「経営判断の基軸になるようなものがないから、いつも迷ってしまう」「自信を持って決断ができるようになりたいが、どうしたらいいかわからない」といった、「決められない」ことに対する自分自身へのいら立ちです。

社長の仕事は「決断すること」にあります。社長が然るべきタイミングで正しい決断を下せない会社は、いつまでも「その場しのぎ」「成り行き任せ」の状態から抜け出せません。

ところが2代目、3代目社長の場合には、社長になった瞬間からたくさんの資産や負債、取引先や従業員を背負っての船出になりますから、「しがらみ」が根底に深く根を張っているケースが多々あります。そんなこともあって、なかなか一筋縄ではいかないものなのです。

創業社長の場合は、ゼロから事業を立ち上げて、何のしがらみもない中で自由に会社を成長させてきたという方が大半です。良くも悪くも、決断の結果は、社長である自分自身に跳ね返ってきます。自ら創業した社長なら、覚悟が自ずと備わっていますので、スパッと決断できる方が多いものです。

しかし、後継社長の場合は創業社長から受け継いだ事業基盤が既にあり、様々なしがらみの中で経営の舵取りをすることを余儀なくされます。決断をするにあたっての、そもそものベースが創業社長の場合と大きく異なってくるのです。

「成り行きでそのまま社長に就任した後継社長」や「他に引き受け手がいなくて渋々社長をやる羽目になってしまった後継社長」の場合は、さらにハードルが高くなります。

ここで言えるのは、決断を先送りすればするほど社長である自分自身が苦しくなっていくということです。社歴が長い会社ほど「二つのこと」について決断を迫られることになります。その時に、正しい決断を下せるかどうか、「正しい経営判断を下すための社長専用のモノサシ」を持っているかどうかで会社と会社の未来が変わる…といっても過言ではないのです。

一つ目は、事業に関する決断です。創業して30年以上経過しているような場合は、必ずと言ってもいいほど既存事業のスクラップ&ビルドが必要になってきます。その決断を下すためには、まずは社長自身が「何を守って、何を手放すのか?」を決める覚悟が不可欠です。その上で「攻める」「守る」「捨てる」経営判断を下していかなければならないのです。

二つ目は、人に関する決断です。同族会社の場合は、同族一族の役員や高齢の古参幹部とどう折り合いをつけていくかという視点が欠かせません。後継社長に代替わりする段階で、一斉にバトンタッチ…となれば話は早いのですが、多くの場合はそうはいかないのです。そうなると、ここでも「何を守って、何を手放すのか?」を社長自身が明確にしておかない限り、前に進めなくなってしまうのです。

大切なことなのであえてお伝えしますが、何事においても「手放す勇気」を持たない限り、本当に守りたいものは、守れないということです。手放すこととは、過去からのしがらみや執着、固定観念、思い込みなど、あらゆるものを含みます。時代の変化に上手に対応している会社ほど、しなやかに変革し続けているものなのです。

社長の仕事は、強く永く続く会社づくりをすることです。もっといえば、会社の未来を創ることです。

ダイヤモンド財務®コンサルタント
 舘野 愛

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