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「文字」から「動画」の時代へ

白川博司
SPECIAL

通信販売コンサルタント

株式会社四方事務所

代表 

通販戦略なくして事業の成長はない! 20年間にわたり、300社以上の通販立ち上げに携わってきたプロコンサルタントが、経営者のための通販視点とこれからの事業発展の重要戦略について提示。

スマホの機能が進化し、ネット回線速度が速くなったことで、簡単に動画が見られる時代となった。

YouTubeに動画を投稿して、再生回数に応じた広告報酬が得られるユーチューバーは、日本においても一つの職業として認知されるようになり、動画広告もすっかり市民権を得ている。

今まで、ウェブでも「文字と写真で売る」ことが主流だったが、忙しい現代においては、スマホの普及により”時間を細切れに使う”生活スタイルが加速して、情報を効率よく凝縮できる動画へとシフトしており、国内の動画広告市場は、右肩上がりに成長中である。

それに伴い、テレビCMとウェブの動画広告もボーダレス化している。ウェブでの成果を確認して、テレビCMや店舗放映への転用を行う企業も出てきており、商品やサービスの機能・特性をじっくり訴えることができるウェブ動画の利点や、飽きさせずに最後まで見てもらうためのノウハウも、CM 制作に移植されるようになってきた。

このように動画広告市場が急速に拡大している要因の一つは、バナー広告やリスティング広告よりクリック率が高く、動画を見た人はコンバージョンしやすいということである。

事例を上げると、【広告の認知】では[バナー広告8.9%]<[動画広告14.9%]、【CTA(コール トゥ アクション: 行動喚起)】では[バナー広告17%]<[リスティング広告19%]<[動画広告22%]、【CVR(コンバージョン率: 成約率)】では、[バナー広告4%]<[リスティング広告4%]<[動画広告9%]など、関連企業が調査した様々なテスト結果が明らかになっている。

このような数字で動画広告の優位性が実証されていることから、実際にファッションやレジャー、教育など、多様な業界の商品やサービスにおいて、動画広告が積極的に活用されている。スマホの保有率がPCを抜き、スマホ全盛の時代に突入した今、いかに動画を使うかが、通販事業を成長させる鍵になってくる。

 

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