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「人時(ニンジ)システムにいくら力をいれても 生産性は上がりません。もっとまずいことに、企業成長しません。今 御社に必要なのは…」

  個店力最大化 伊藤稔 SPECIAL
伊藤稔 SPECIAL

個店力最大化コンサルタント

株式会社 レイブンコンサルティング 代表取締役 伊藤稔

儲かるチェーン店をつくっていくには、時代はいま、「画一化」から「個店力最大化」へと変わっている! 多店舗展開するスケールメリットと、一店一店の魅力を強くして収益力を圧倒的に強くしていく実務とは…。

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「先生、人時売上を出すようにしたら、人時を増やすことになってしまいまして・・・」セミナーに参加された、あるチェーンの社長からのご相談です。

聞くところによると、ここ数年かけて、全店で人時売上をだすようにしたところ、不足してると、あちこちの店から声が上がってきてるとのこと。

ありのままを出すだけで、それが、なにかの改善に繋がるのでしょうか?とお聞きすると、

「えっ?」とキョトンとされています。

理由は簡単で、何か新たなことをやろうとしても、基礎体力が無ければ、足元がぐらつきうまくいかないからです。

例えば、家を建てるとき、すべてを支える土台の基礎工事をします。土台をしっかりさせることで、傾かず丈夫で長持ちするようになるからです。ここで、忘れてならないのは、土台を支える地盤こそが重要になるということです。

そのため、事前に地盤調査を行い、軟弱な地盤の場合、地盤の固いところまで杭を打ちこみ、補強をすることになります。
こうした対策をすることによって、ゆるぎのない”家の土台”が出来上がります。

チェーン経営も同じで、地盤部分となる、業務の棚卸や非効率業務について調査を行い、そこでは実態の見えにくい非効率業務を、洗い出しそれを杭として補強します。
その上に、人時実績表であったり作業指示書といった土台づくりをしていくことで、ローコストオペレーションの土台が出来上がります。

この地盤がしっかりできていませんと、人手不足の部門はそれを盾にとって「あれが出来ない」「人が足りない」といった不満が増え、反対に、人が余ってる部門は、益々なにもやらなくなっていきます。

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理想は、全ての店でどんな時も、テキパキと仕事を済ませて早く終わりにしてもらいたいとこですが、人は、忙しい時は、急いで一生懸命働いてくれますが、暇な時は、ゆっくりマイペースでやろうとするもので、個人任せている限り、思うようにはならないのです。

業務を洗い出し、設定していくと、これまでやりたくても、出来てなかった業務までが顕在化してきます。
問題は、そういった業務が利益に結びついているかどうかであり、経営はそれを精査し、儲からないものは「やめていく」決断をしていかなくてはなりません。

理由は簡単で、人時生産性に動き始めると余裕がでるために、日頃やってなかった業務までやるようになり、業務を増やしてしまうからです。

例えば、毎日午後になると「3時の掃除タイムです、従業員のみなさんは、売場の掃除をしてください」といった店内放送を聞いたことはありませんか? モップを片手にしたパートさんが、厨房から売場に出て数分間掃除をするあれです。

少し考えてみればわかることですが、平日15時頃の売場は乱れていませんし、床も汚れていないのに、なぜ「一斉に清掃タイム」自体が必要なのかどうか?ということです。批判を恐れず申しあるとすれば、この時間に、掃除用具をもって「一斉掃除をする」ことが本当に必要なのか?ということです

「この時間は、お客さんも少なくて、夕方のピーク前の重要な時間だからその間に売場体制を点検する。といった意味だ」という声が聞こえてきそうですが、

――――その時 一人一人が何をされているか?ご存知ですか?とお聞きすると、

皆さん「うっ!」と言葉に詰ります

実際に調べてみると、わかるのですが「掃除をしなくてはいけないのはわかっているが、やってる人は殆どいない」という事実です。

かつて人が確保できた時、この時間帯は、きっと手が空くだろうから予め仕事を作っておかないと、「暇そうな店」とか「人の多い店」と言われかねないことから、作られた名残り業務のひとつといえます。

今は、手が空くのであれば、他の売場を応援するとか、契約時間を短くして早く帰れるようにすればいい訳です。人件費が安く、人が多かった時代の名残りのこうした社内ルールはたくさんあり、それを「やめさせる」仕組みがない事から、どこの企業も、多額の人件費を払い続けている。ということです。

この「お掃除タイム」のコストを算出してみると、仮に毎日15分間4人の人がそれに関わっていたとすると1人時/日です。年間で365時間これに費やしていることになります。
50店舗あるチェーンなら18250人時となり、時給千円とすると、毎年2千万近いお金がこれにかかっていることになります。

企業それぞれのお考えがあるので、それを どうこう言うつもりはありませんが、問題は、形骸化した作業が放置され、それが、作業指示書に記載され業務が膨れていくコトにあります。

前出の企業のように、そんなに仕事がないはずなのに、必要人時だけ雨後のタケノコのように増え続けたのはこのためです。

こちらの企業の場合は、こうして社長が違和感に気づきご相談にお見えになったからよかったのですが、これに違和感をもつのは「お客様」であるということです。

そもそも、売場が綺麗なのに、一斉に従業員が売場に出てお掃除タイム? しかも誰も出てこない? この企業は「言ってることと やってることが違う」なんか古いルールに捉われ、無駄なことをやりつづけてるのでは?と容易に想像できるということです。

一方で、こういったことを踏まえ、業務改革が進んでいるチェーンでは、指示は、全て作業指示書から移行された人時割レイバースケジュールから出されます。

店内放送によって指示をだすのは 緊急のときだけであって、お客様に関係ない連絡事項はすべて人時割レイバースケジュールを通して行われます。

「レジ応援はどうするのか?」という声が聞こえてきそうですが、

すでに時間帯別のデータがクラウド上に蓄積されているわけで、客数予測ができることから、「混んでから 応援を要請」するといった、お客様を待たせることはありません。

また、突発的な部門間応援も激減することから、店長をはじめとした、管理職の残業も極めて少ないのです。

今、こういったことが 業界のスタンダードになりつつあり、好むと好まざるにかかわらず、これまでの 人についた仕事の積み上げをしている企業は着実に減ってきています。

大事なことは、こういった揺るぎないシステム構築をし、上手く運用していくためには、地盤からしっかり調査し、そこに基礎を打っていくコトを忘れてはならないということです。

時代はすでに その流れになっていて、それは誰も止めることができないということです。

さあ、貴社ではまだ、表面的な真似をして、やり直しを繰り返しますか?それとも、土台からきちんと積み上げゆるぎない企業基盤を再構築されますか?

 

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【儲かるチェーン店】 個店力を最大化させて収益を伸ばす経営視点
伊藤稔

個店力最大化コンサルタント

株式会社 レイブンコンサルティング代表取締役

伊藤稔

執筆者のWebサイトはこちら http://www.ravenc.jp

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