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社長、初めの一歩、勇気を持って踏み出せますか?―果てしなく遠い?0から1の距離―

2020年3月10日 地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

ラジオによる情報発信風景。パーソナリティにセミナー案内を読んでもらっています

私は今、「情報発信(アウトプット)」の重要性をみなさんに説くことを生業(なりわい)にしています。その重要性について気づき、自覚される方も次第に増えてきて、後は実践あるのみといった状況の経営者の方もいらっしゃいます。

ただ、このテーマに取り組んできて気づいたのは、その重要性を認識するということと、それを実際に実践することとの間には、大きな隔たりがある、ということです。

つまり、最初の1歩を踏み出すのが非常に難しいのです。

そしてこれは、スキル上の難易度というよりも、おそらく心理上の難易度が高いからにほかなりません。

「情報発信(アウトプット)」をすると決めてやり始めたとしても、最初は慣れていませんから、満足のいく内容にはならないでしょう。ということは、スキルの低い状況、つまり満足のいかない状況がある程度続くわけです。

おそらく、事前にこの状況を頭の中で想定してしまうので、「心理上の難易度」が生まれるのではないでしょうか。

「どうせ始めても、続きっこないに決まっている。」「始めたところで、きっと、すぐダメになるのさ。」といった心理です。しかし、どんなにスキルが低かったとしても、最初の1歩をまず始めないことには、「情報発信(アウトプット)」は、その産声(うぶごえ)すらあげることができません。スキルアップしていくかどうかはそのあとの問題なのです。

つまり、0から1に進まないことには、そのあとの10も50も100もないわけです。

よく言われるところの、0を1にするのは1を100にするより難しい、という現象です。

0から1の距離は、1から100の距離よりも遠いのかも知れません。

私も他人に偉そうなことを言えるほど、どんなことに対しても0から1がすぐにできる人間ではありません。自分の苦手なこと、億劫なことはついつい後に回しがちな弱いところが多い人間でもあります。とはいえ、自分が生業(なりわい)にしている事業(コンサルティング会社や会計事務所)に関しては、新しく取り組むべき課題について、どんなに重い腰でもなんとか持ち上げてこれまでやってきました。

また、組織的に対応可能なことは、適切に部下に振ることで解決ができます。

組織内に落とせる内容の課題は、トップが決断することと責任を取る、ということを自分の中で決めれば対応できるはずです。

私はそうしてきました。ただし、「情報発信(アウトプット)」だけは、自分でやらなければ済まないことになります。他人に任せて済む話ではありません。

冒頭で書きましたように、「情報発信(アウトプット)」の必要性、重要性については、ある程度認識されるようになってきました。しかし、実践する人が極めて少ないことも事実です。「情報発信(アウトプット)」は何故なかなか実践に至らないのでしょうか。何故、0が1に行かないのでしょうか。

まず、頭の中から払拭する必要があるのは、先述した50や100まで行かなければならない、と初めに考えないことです。「やり始めたからには、続けなければならない。続けなければ意味がないのでは?」と、やる前から構えてしまうと、始めることすら億劫になります。

「続くか続かないかわからないけれど、とにかく、最初の1歩を踏み出してみよう。」と、決断しなければ始まりません。

継続できるか否か、というハードルも確かにあるにはあるのですが、それは次の段階で考えればいいのです。

また、「情報発信(アウトプット)」を文章で始めるとすれば(ほぼ文章で始めることになるのですが・・)おそらく、「カッコいい文章が書けなければ・・」と、少し構えてしまうのではないでしょうか。確かに、私の言う「情報発信(アウトプット)」は、SNSなどの「いいね」やちょっとしたコメントなどは含んでいませんので、ちゃんとした文章での発信ということになります。そうなれば、先述の「カッコいい・・」が気になるわけです。

しかし、「情報発信(アウトプット)」にカッコよさを求めてもほとんど意味がありません。

文章を書くことに対して非常に才覚のある人であれば、結果的にカッコいい文章が出来上がることもあるかも知れませんが、それはたまたまの話です。普通に「情報発信(アウトプット)」をするにあたってそんなことを意識する必要はないのです。

さらに、「情報発信(アウトプット)」がなかなか始まらない理由の一つに「テーマが見つからない」という指摘があります。

「どんなテーマで書いていいかわからない。」「何について書けばいいのだ?」といった悩みです。

しかし、この疑問に対する私の解答は明確に出ています。

社長が書くテーマは「自分の仕事(ビジネス)について」です。

それ以外はあり得ません。ご自分の専門性について書くからこそ、私がお勧めする「情報発信(アウトプット)」は意味を持つのです。OLや学生が書いているように、なにを食べたとか、旅行は楽しかった、とかでは意味がありません。

社長の「情報発信(アウトプット)」は、ご自分の専門性について、他の人では知り得ない、経験し得ないようなことを発信するからこそ世の中に響くのです。

そうすると、さらにこんな疑問が湧いてくるのではないでしょうか。

「同じテーマでそんなに書けるのだろうか。ずっと書くなんて無理なんじゃないだろうか。」といった疑問です。

これに対する解答も先述したものと同じです。

「続くか続かないかは、いったん始めてから考えればいい。」と申し上げるしかありません。

ずっと書けるかどうかを、初めから心配してもしょうがないのです。

ただ、この疑問に対する答えを予め申し上げておくとすれば、「自分のテーマを決めた方が長く書ける。」ということになります。

社長の「情報発信(アウトプット)」は、遊びで始めるという話ではありませんので、逆に、何でも発信すればいい、というわけにはいきません。当然、ご自分のビジネスに関係すること、専門性に類することになります。これはもともと長年取り組んできたことですから、そのことへの理解の深さはあるはずです。ただ、それを発信することになろうなどとは考えたこともなかっただけのことです。

この専門性について「深さがある」というのは大事なことで、「深い理解」をベースにした論理の展開というのは、おそらく思っていらっしゃる以上に、やればできるものなのです。

というのは、「深い理解」を起点にして「情報発信(アウトプット)」を横に広げていくことは可能だからです。これは、戦いに際して用いられる「一点突破全面展開」という戦略論とよく似たところがあります。実際「情報発信(アウトプット)」を始めてみれば、おそらくそのことに気づかれることでしょう。

ここまで書いてきましたように「情報発信(アウトプット)」の第一歩が踏み出せないのは、何を発信すればいいのかよくわからない、続ける自信がないので始めても意味がないのではないか、といった、そもそも始める前の「心理的な引っ掛かり」が大きいからだろうと推察します。

先述しましたように、社長は何を発信すべきか、は明確ですので、迷う必要はないはずです。また、続けられるかどうかは、次の段階の問題になりますから、それはとにかく始めてみてから考えればいいことです。

「情報発信(アウトプット)」は、自然に膨大な情報が流入してくる現代社会のインプット過多の状況と違い、自らの意思でアクションを起こさなければ始まりません

現代はインプットについては、知らず知らずのうちに情報過多になるくらいの状況に至っているのですが、アウトプットについても、それがやり易いという点においてはかなり恵まれた環境ができあがっています。

その割には、「情報発信(アウトプット)」について、最初の一歩を踏み出す人が少なすぎるのです。

現段階では、「情報発信(アウトプット)」について0から1に踏み出すことによって、業界の中だけでも相当な差別化を図ることができます。

これが習慣化されて、10になり50になり100になれば、おそらく当分他の追随を許さないくらいの突出したポジションを確保できるでしょう。そのためにも、まず最初の1歩を踏み出してください。

それがどうしても困難、或いは億劫なようであれば、コンサルティングを利用するのも一つの手段です。

習うことで、時間も労力も大幅にショートカットできるからです。

こういった点も含めて、前向きに考えて見られればどうでしょうか。

 

企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら  http://mc-kaieda.com/

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