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モバイル対策はリッチ化時代へ

白川博司
SPECIAL

通信販売コンサルタント

株式会社四方事務所

代表 

通販戦略なくして事業の成長はない! 20年間にわたり、300社以上の通販立ち上げに携わってきたプロコンサルタントが、経営者のための通販視点とこれからの事業発展の重要戦略について提示。

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楽天市場やAmazon のモバイル経由の注文比率が、いよいよ50%を超えそうだ。

数年前までモバイル通販は、10代から20代前半の若年層向けファッション分野が中心であったことから、「自社商品は、中高年向けだからモバイル対応の必要はない」と考えていた通販会社も多かった。だが、いまやスマホユーザーは中高年にも拡大中で、とくに女性は、PCは一切使わずスマホのみというユーザーが増えている。

Amazonでは、月間ユニークユーザー数はPCが2,000 万、モバイルが2,800 万と、すでに来訪者数ではPCよりもモバイルの方が上回っており、今後の更なる拡大に備え、モバイル向けサービス展開を強化している。

一方、楽天市場でも、モバイルユーザー数の増加を受けて、出店者にスマホ対策の働きかけを行った結果、9割の店舗がスマホ用のページを編集するようになったという。つまり楽天市場では、スマホ向け画面を自動的に既成する「表示最適化」機能は使わずに、スマホ向けのオリジナルページを作っている店舗が大半を占めているのだ。

以前、スマホはPCと比べて画面サイズが小さいため、「デザインはシンプルにし、写真や商品は絞り込む」といったシンプルUI(ユーザーインターフェース)の方向性にあったが、高解像度化やネットワーク環境の進化により、サイト制作の中身は大きく変化している。

現在では、コンバージョン率を上げるために、多くの写真や動画を配したコンテンツの「リッチ化」がスタンダードになりつつあり、お店のこだわりや商品に対する想い、ストーリー性を反映させた、消費者から支持されるサイト作りが求められている。

モバイル通販は、「表示最適化」から、より快適な「リッチ化」へと確実に進化し、PCと同様の作りこみが必要な時代になってきている。

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