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社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

経営者で「目標」を持っていないという方はいるのでしょうか。私の経験上、全く何もないと言う人を見たことはありません。その規模感や濃淡に違いはあれど、どんな業種の経営者でも「こうなりたい」「こうしたい」といった絵を頭の中で描いていらっしゃいます。 

「いや、私には何もない。今のままでいい」と言う方でも、私に言わせればそれは形を変えた目標です。今の状態を維持するためには、そこに向かって日々何かしらの行動をしなければなりません。何もしないというわけにはいかないのです。この状態はまさに目標を目指した動きそのものだと言えないでしょうか。 

で、ここからが重要なのですが、残念ながら大半の経営者はその思い(目標やビジョン)をはっきりと分かる形で表に出していません。要は誰もが分かるように言語化し、紙やデータなどの形にしていない、ということです。これは目標に限らず言えることで、「自分の考え」を見える形にしていない経営者が非常に多いと実感しています。 

これに対し、「普段から口を酸っぱくして言っているから伝わっているはず」という経営者が恐ろしく多いのも事実です。曰く、「いつも言っているから、わざわざ仰々しく作らなくてもいい。時間の無駄。うちのスタッフはみんなわかっているよ」だそうです。 

とんでもない勘違いです。断言できますが、スタッフは絶対にわかっていません。というより聞いていません。完全に他人事です。間違いなく右から左に流れていっています。経営者の前ではおとなしく聞いているふり、相槌を打って分かっているふりをしているだけです(もちろん全員ではありませんが)。 

このようにスタッフの聞く姿勢も問題ですが、さらに問題なのは経営者の言うことがコロコロと変わってしまうことです。本人の中では一貫しているのだと思いますが、周りからすると二転三転は当たり前で、またこの前と違うこと言っている…となり、このこともスタッフが話半分で聞く姿勢につながる要因の一つです。 

経営者の言うことは一貫せず、スタッフはほとんど聞いていない…。ウチは大丈夫だと思っていませんか。あなたの会社も高い確率で同様の状況になっていますよ。 

ということで、経営者がすべきは目標でもビジョンでも、目指す姿を言葉にすることです。そしてそれを紙に起こし、常に目に入る場所に貼っておくべきです。こんな簡単なことをほとんどの会社ではやっていません。やるデメリットはまったくなく、メリットしかないにもかかわらず、です。 

見える形にすることで共通言語ができ、経営者の言うことは一貫性が保たれ、スタッフも常に見ることで浸透しやすくなります。経営者の皆さん。やっていなければ今すぐに目標やビジョンを紙に書き起こし、目立つ場所に貼りましょう。 

え?目標やビジョンなどない?それだったら堂々と「現状維持」と書いて貼りましょう。それが少しでも嫌だったり、恥ずかしいと思ったら、小さな一歩でもいいので何か目指すものを見つけましょう。今いるスタッフ、あるいはこれから採用するスタッフは、「何も目指すものがない経営者」と、「何かに向かって一生懸命な経営者」のどちらと一緒に働きたいと思いますか?

 

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