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いま苦しんでいる社長に伝えたい3つのメッセージ

SPECIAL

キラーサービス(特別対応の標準化)コンサルタント

株式会社キラーサービス研究所

代表取締役 

経営革新コンサルタント。イレギュラー対応を標準化することで、ライバル不在で儲かる、「特別ビジネス」をつくりあげる専門家。倒産状態に陥った企業の経営再建から、成長企業の新規事業立ち上げまで、様々なステージにある数多くの企業を支援。イレギュラー対応を仕組みで廻して独自の市場をつくりだす画期的手法に、多くの経営者から絶大な評価を集める注目のコンサルタント。

先日、ある方からのメッセージを受け取りました。ある方といっても、実はすでに亡くなっている方なのですが…。

はい、おかしなことを言っていると思いますが、時折故人から応援や激励、あるいは注意を促すようなメッセージを受け取ることがあります。

もちろん、そんなものは思い込みといってしまえばそれまでなのですが、いつもそのメッセージの内容がその時の自分に必要な、いわいる「ドンピシャ」な内容なため、素直気に聞くようにしています。

うわー、中川さんってそっち系(スピ系)の人ですか…と思われるかもしれませんが、案外経営者の方でしたらおわかりになる感覚かもしれません。経営なんて理屈でやっているようで、大事な決断のほとんどは「ひらめき」とか「降りてきた」といった表現でしか説明できないものだったりしますから。

もちろん、ロジックを抜きにしたあてずっぽうの考えでうまくいくほど経営は甘いものではありません。…がしかし、最後はやはり直観としかいいようがないものを拠りどころにするというのは名経営者といわれる方々が口を揃えて言われることでもありますし、自分自身もその直感をどこまで感じ取れるかが非常に重要と考えています。

さて、その「降りてきた」メッセージなのですが、この内容がいま頑張っておられる経営者の方々にも響くものではないかと思いますので、ここで共有させていただきたいと思います。

いったい誰からのメッセージか? ということが一番大事だったりするのですが、そこは皆さんが尊敬する方や、「あの人に言われたらなんも言えない」というような方を想像していただくといいかと思います。

私が今回受け取ったメッセージは3つあります。まずひとつ目は、

「こじんまりやるな!」

というものです。

いきなりなんなんだ…と思われたかもしれませんが、まさにこのメッセージは誰に言われるかで受け取り方が変わってくると思います。自分よりはるかに大きなことを成し遂げた人を想定し、その人にいま言われていると想像してみてください。「確かにこじんまり、ちまちまやっちゃってるなあ…」と思い当たる節はないでしょうか?

コロナ禍で落ち込んだ売上を少しでもなんとかしようと、いろいろと手を打たれている企業も多いと思いますが、それが「焼け石に水」という程度のものにとどまっているケースも散見されます。もちろん、「やれることはなんでもやる!」という姿勢も大事ですが、問題は当コラムでも再三お伝えしているとおり、「世の中の変化は今後ますます大きくなる」という点です。

具体的には、今後ますます人やモノが動かない時代が来ます。いままでのように集客に金をかければ何でも売れた時代は終わりです。いま苦戦している企業は、「あと少し耐えれば動きが戻ってくるだろう…」という楽観に頼るのは非常に危険だと私は考えています。人やモノが動かなくても成立する商売を今のうちにつくる必要があります。

この局面でやるべきことは、その場しのぎの小手先の手を講じることではありません。

「大局観を持て!」

これが2つめのメッセージです。

大局観というのは、「部分から全体を察すること」です。今起こっている事象に対処するという発想ではなく、もっと根本的に事業の強みの強化を考えることが結局は遠回りのようで事態を打破する近道だということです。

よく拙著を読んでくださった経営者の方が、セミナーにご参加いただいた際に「確かに部分最適ではなく全体最適が大事ですね」といったことをおっしゃっていただくのですが、その後コンサルティングに進んだ際に、やはり「全体」というものを非常に狭くお考えになっている場合がよくあります。

いま自社がやっていることは本当に「全体」なのか?
 いま顧客が必要だと言っているニーズで本当に「すべて」なのか?
 いまやっていることと全然違う切り口もあるのではないのか?


そうやって、いま自分たちがやっていることを疑い、自己否定していくことで、いままで見えていなかった新しい「全体」が見えてくる可能性があります。

ここで大切なことは、「自社が存在する意義をあらためて考えてみる」ということです。

もちろん、自分と社員の生活のためということは大前提としてあります。ここを否定するものでは決してありません。しかし、自分たちがちゃんと報酬を得るためにも、「自分たちは世の中や業界にどう役にたつのか?」という、いわば自社が存在することの「社会的意義」を考えてみるのです。

「社会を支え、よくするために自分たちは必要だ」― このレベルで社員たちが自分たちの役割を再認識することができたら…巷で言われるモチベーションアップの方法など影を潜めます。自分たちのやっていることに「気概」や「覚悟」といったものが生まれます。

この深い位置で自分たちの仕事の意義を感じられたならば、第3のメッセージもすんなり受け入れられるはずです。

それは、

「あなたの力を必要としている人たちに、もっと手を差し伸べよ!」

です。

くどいようですが、今後世の中はぐっと変わってきます。苦しくなる局面が続く業界が多々でてくるでしょう。もちろん、自分たちがそれを乗り越えることは対前提ではありますが、意識としてはこの局面を「救う側」に立っていただきたいのです。

世の中が大きく変わる局面にこそ、新しいビジネスチャンスが生まれます。いままでになかった顧客の困りごとやニーズが顔を出します。そこに躊躇なく手を差し伸べることで、御社が一段ステージを上げる道が見えてきます。

御社はどんな武器をみがき、誰にどんな手を差し伸べますか?
 どのように世の中を変えていきますか?

 

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