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SDGsを「消費」しないための考え方

SPECIAL

マインドシェアNo.1ブランドコンサルタント

株式会社アトリオン

代表取締役 

国連が提唱する「持続可能な開発目標」SDGsのフレームワークを活用し、顧客にも社員からも永く愛される「マインドシェアNo.1ブランド」確立のための社内体制を構築する。会社の哲学、商品・サービスの優位性を明確にし、社員の意欲を引き出して、顧客のファン化を後押しするスペシャリスト。顧客と社員の双方の満足を循環させるES-CSチェーンを土台に、競合との圧倒的な差別化をはかり、会社のステージを上げたい企業から絶大な支持を集めている。

いまやバズワードになったと言われるSDGs。去年の今頃に比べると格段に知名度を上げ、社会課題に関心のある層から生活者の領域へと入ってきている感があります。こうなると玉石混交、SDGsの名のもとに何でもあり状態。と言っても、もともとかっちりしたルールがある世界ではありませんので、最初から「何でもあり」の「言ったもん勝ち状態」だったと言っても間違ってはいないと思います。

「SDGsを中小企業の経営にどう役立てるか」という視点に立つ身としては、「SDGsのとらえ方が正当ではない」とか、「オーソリティはそんなこと言ってない」とかいう議論にはあまり興味がありません。

私がSDGsに感じる魅力の一つは、社会課題をネタに新しいマーケティングに挑める点。もう一つは、その取り組みを通して人の力を引き出す仕掛けができるという点です。この詳細は「中小企業のサステナブルブランディング」(→アマゾン)に書かせていただきましたので、ご興味持っていただける方はぜひご覧ください。

という具合にSDGsに対しては賛成派に入るわけですが、ここまでSDGsがブームになってくると、逆に天邪鬼になって「そんなにSDGs、SDGsばかり言わなくてもいいのでは?」という気分にもなってきます。何にせよこの言葉、非常に言いにくい。アナウンサーもセミナーの司会者も時々、噛んでます。

この辺の微妙なメンタリティは、昔から贔屓にしていた店がテレビ番組に取り上げられて急に有名になり、いろんなお客さんが来るようになってしまったときの、昔ながらのファンの気持ちと似ています。「この店の良さは、新参者にはわからん」といった昭和の頑固おやじのような言葉が頭をめぐります。

さて、世の中を見回すと、本当にたくさんの新しいビジネスが生まれてきています。ビジネスプランコンテストも年間通してあちこちで開催されています。最近はオンラインで審査会を見ることもできますので、常識破りの新規性あふれるビジネスプランのあれこれを垣間見ることもできます。

来るべき食糧危機を見据えた昆虫食や、介護者の負担を減らす機器やサービス、非接触時代を象徴するかのようなタッチレスタッチパネルなどなど。新しもの好きにはたまらない奇抜で、しかも納得感の高い商品、サービスの数々。

さて、これらベンチャー企業が編み出す新しい商品・サービスですが、ほとんどが何らかの社会課題の解決になっていることに気づきます。ところが、その発案者にSDGsをベースに考えていたかと問えば、たぶん、答えはNOでしょう。

これはどういうことかというと、社会課題の解決という思考の軸は、次のマーケティングの王道になっているということです。そして、SDGsは、その17のゴールと169のターゲットで示された表現を通して、世の中にゴマンとある社会課題をわかりやすくまとめて私たちに提示してくれている。

小学生の頃の算数で習った「集合」で言えば、「社会課題」という大きな集合のなかに「SDGs」という小さな集合が含まれている。そして、それが「持続可能性」が不可避のテーマとなるこれからのマーケティングに不可欠な思考方法を提供しているというわけです。

やや強引な言い方になりますが、コロナ後の新しい事業を考えるなら、社会課題という視点こそ重要で、SDGsは、中小企業の社長やもちろん私を含む一般人が社会課題にアクセスしやすくするために示されたガイドラインと考えることができます。

ただ昨今のSDGs流行りを見ると、都合の良いように消費されて数年後に亡き者にされる懸念が膨らんできます。そもそも2030年のあるべき姿をうたっているわけですから、最初から流行りものだったと言えなくもありません。

だからこそ、その本質たるCSV(共有価値の創造)という概念を踏まえた取り組みをしていく必要があります。でも、それを言い始めると長くなるので、取り急ぎ、貴社の将来を考えるためにSDGsを使っていきましょうというのが私のスタンスです。ぜひ、ご一緒に、あなたとあなたの会社の未来を考えましょう。

 

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