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幹部との関係が組織の要!『幹部面談』で得られる確かな成果とは?

SPECIAL

バトン承継コンサルタント

承継イノベーション研究所(株式会社think shift)

代表取締役社長 

これまで後継経営者を100名以上支援・指導し、自身も後継経営者として実績を出してきた、後継者支援の実績と後継経営者としての経営実務の実績とをあわせ持つ、バトン承継コンサルタント。
後継経営者が「ただ」事業を引き継ぐだけではなく、「自分らしい」経営を行うことで経営の革新を引き起こす、「承継イノベーション」を提唱している。

幹部と個別にコミュニケーションをとる手法として『幹部面談』を以前の記事でご紹介しました。

この記事の内容はセミナーなどでもお話しすることがあります。
その際に、以下のようなお声をたくさんいただきました。

「実際に取り入れてみたい!」
「社長が一方的に話すだけだと社員が委縮してしまうのでは?」
「お互いにコミュニケーションをとった気になるだけで満足しそう……」

確かに、幹部とは多くの場合会議などで顔をあわせるものの、飲みの席などではなく仕事の場面で一対一で話すというのはあまりなく、やり方や手法は難しく思うかもしれません。

そこで今回は、『幹部面談』の具体的な進め方をお伝えし、加えて幹部面談の成果についてお伝えします。

内発的動機づけにつなげる面談

幹部面談は、私が年度始めに渡す「期待」に基づいて行われるということは前回ご説明した通りです。

「期待」について、次の3つの質問をすることで面談は進みます。

1. 私からの「期待」に対してあなたが日常で取り組んでいることは何ですか?

2. 私からの「期待」に対して、自己評価は何点ですか?
  仮に100点でない場合、何が不足していますか?
   不足している点はどのようなところで、今後どのような努力が必要ですか?

3. 会社当社のビジョンあるいは自己の成長のために私にリクエストしたいことは何ですか?

実は、面談の場面において、私から「ああしなさい、こうしなさい」ということは一切言いません。

「本人は何を感じているのか」、「本人はどうしたいのか」を上記の質問で確認するだけです。

そうすると、不思議なことに私が伝えたいことの8割、9割を自分の言葉で振り返り始めるのです。

つまり、自分で何ができていて何ができていないのか、今後どうしていけばいいのか理解しているのです。

それをあえて本人に言わせることで内発的な動機づけにつながります。

幹部人材の想いを引き出す

もともと『幹部面談』は幹部の育成が目的でした。

創業期にありがちな社長にお伺いを立て指示を待ち続ける体制から脱し、社長と同じ方向を向きながら自ら考えて主体的に行動・対応できる社員の集まり(=経営チーム)を組成することが後継者である私には必要でした。

幹部に私自身の価値観・判断基準を伝えるのはもちろんのこと、私との衝突を恐れずに幹部からも自分の想いや意見を率直に伝えてもらう必要があります。

7~8人で行う幹部会議も有効でしたが、1対1で私と面談を行うほうがより一層、効果的に社員の想いを引き出すことができたのです。

個別で信頼関係を築く

また、私が『幹部面談』を始めるまで幹部会議は「ただの数人の集まり」でした。

しかし、根本的な部分で社長と幹部がわかり合える関係性になったとき、「ただの数人の集まり」という状況ではなく「参加者一人ひとりと私との結びつき」の上で会議が成り立つようになったのです。

ともすれば幹部同士がライバルになることがあります。

今日まで経営チームとして良い意味で幹部同士が刺激し合える状況を維持できているのは、私が幹部一人ひとりと1対1で信頼関係を築いてきたからだと考えています。

『幹部面談』は幹部と個別にコミュニケーションをとる手法の一例です。

幹部との関わり方に課題を感じている方は、ぜひ一度実践してみてはいかがでしょうか。

 

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