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成功体験より失敗体験を聞け

SPECIAL

ショールーム営業コンサルタント

株式会社バファローコンサルティング

代表取締役 

異色のショールーム革新経営コンサルタント。体感型ショールームの構築と独自のイベント活用型営業力強化法で、増員なしでも売上・利益2倍3倍化を実現させてしまう専門家。これまで営業現場30年以上の実務経験と100以上のショールームイベント指導で、売上伸長率150%という成功実例を次々と演出。

人は物語が好きです。先日、ある新聞に山下清画伯の記事が載っているのを読みました。没後50年とのことで山下画伯の実像に迫った記事でした。山下画伯というと、本物はよく知らないがテレビドラマを見て、そちらならよく知っているという方が多いのではないでしょうか。

ランニングシャツと半ズボンの山下画伯が田んぼの畔でお結びをほおばっている、そんな光景がよみがえってきます。なんともほのぼのとして、山下画伯の人柄を象徴しているように物語は進んでいきます。

しかし、実際にはずいぶん違っていたようで、テレビドラマはかなりデフォルメされていたと記事にはあります。また、美術界では山下画伯の評価はそれほどでもないとのこと。何が本当なのかよくわかりません。ただ、山下画伯の作品が素晴らしいのだけは疑いようのないことです。

物語を語るには経験が必要です。たくさんの経験があって初めて物語を語ることができます。オリンピック選手が勝ったり負けたりで涙を流すのは、多くの苦しい練習や経験を積んでいるからでしょう。そして、その涙を見て我々は物語を語ります。

スポーツドキュメンタリーなら成功体験を語るほうが受けるでしょうが、ビジネスでは失敗体験は別の意味で物語になります。それは、どうしたら成功するかということよりも、どうしたら失敗しないかということのほうが、聞く側としてはわかりやすく参考になるからです。

ナポレオンヒル著「成功哲学」という本があります。この本はずいぶん改訂版が出版されていますが、初版が一番読みごたえがあります。この本のタイトルは「成功哲学」ですが、実は、失敗が多く語られています。なぜ失敗したのか、その原因・要因は何かということが丹念に描かれています。その失敗事例を読むたびに「びっく」っとします。自分に突き刺さるからです。

「細井先生、ショールームで成功するにはどうしたらいいでしょうね?やはり多く集客することでしょうか」

たいていの経営者の方はこのように尋ねます。やはり経営者の方は成功願望が強いのだと思います。成功している自分を夢見て起業した方、家業を継いで何とかおやじを追い越したいと思っている後継者の方、このような方は一定の成功を収めたいと常に願望を持っています。

「社長、成功したいなら、失敗しないことですよ。失敗を恐れてチャレンジしないということとは意味が違いますが」

「成功体験はだれも自慢したいものですから物語ってくれますが、失敗体験は語ってくれません」

「もし語ってくれる人がいたならお金を払ってでも聞いたほうがいいですよ」

このように申し上げました。

成功も失敗もチャレンジしなければ生まれません。成功は物語る人も聞く人も心地いいものです。しかし、物語としてデフォルメされます。失敗はなかなか語ってくれる人がいません。しかし、そこには成功へのヒントが隠されています。

成功は解釈が広く、何が成功なのか人によって違います。したがって、ショールームで成功するには失敗を学ぶに限ります。ただ失敗のパターンはそれほど多くないということです。ショールームで失敗する直接の原因は、本物の見込み客を集客できないということです。たとえ集客できていたとしても、それが本物の見込み客でなければ集客できているとは言えません。

人の失敗談を聞くとき、嘲り笑うのではなく、自分のこととして学ぶことが大切です。そうすれば、その失敗談はあなたにとって宝物となるに違いありません。

 

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