注目のコンサルタント ── 鈴木 純二氏(4/4)
IT化による顧客接点改革で、
経営を劇的に躍進させる!
会社が真に成長するIT導入法を指導!!
ベルケンシステムズ株式会社
代表取締役 鈴木 純二 氏
~前号からつづく
『業務プロセス管理図』がビジネスの可能性を発掘し、飛躍させる
白川◉他に、御社に依頼するべきメリット、優位性はありますか?
鈴木❖やはり、先ほどの『業務プロセス管理図』を作成できる点ですね。
『業務プロセス管理図』は、業務の流れが単一チャートで表現されているので、会社の構造が俯瞰できます。
俯瞰すると、自社の強み・弱みが浮き上がり、どこを強化すれば更に売上を伸ばせるか?といったことが見える様になります。
そのため、「IT化で依頼したけれど、よく考えたら会社の設計図を書いて、構造改革をするコンサルティングでしたね」と、よく言われます。
また、事業承継を控えている会社ですと、『業務プロセス管理図』を元に、後継者に説明すれば、スムーズに引き継ぎができると言っていただくこともあります。
白川◉IT化コンサルティングを通じ、課題の明確化、業務プロセスの可視化、そして課題解決策の提案と、成長軌道設計も実現できるとういわけですね。
中小企業のIT化を停滞させない
白川◉お話を伺ってきて、鈴木先生はIT業界において非常に稀有なコンサルタントだと感じたのですが、そもそも、コンサルティングを始めた動機は何ですか?
鈴木❖元々はOA機器メーカーのセイコーエプソンでエンジニアとして勤めておりまして、パソコンを作っていました。エプソンと聞くとプリンターが有名かと思いますが、パソコンもビジネスの柱でした。
販売店への卸売をしていたのですが、90年代に入り、外資メーカーの日本市場参入など外部環境の変化が生じたことで、事業が困難となり、メーカー直販モデルへと経営戦略の転換を強いられたんです。
当時の社長命令で「ネット上にパソコンの自動販売機を作ろう」「お客様がパソコンの仕様を選ぶと、工場で商品が作られて、直接、お届けできる様な自動化システムを作ろう」と。
白川◉つまり、ネット通販への参入ということですね。
鈴木❖その通りです。そして、「鈴木が責任者でやってくれ」と。
白川◉鈴木先生は、販売に関するシステム構築についての知識はあったのですか?
鈴木❖全くありませんでした。当時は、システム構築について素人です。というか、当時、社内には素人しかいませんでした。
とりあえず、社内ニーズを拾い出し、どういうシステムを作ればよいか企画し、外部の会社に製造委託し、無事、システムは完成しました。
ちなみに、当時、構築したシステムは今も稼働しています。国内PCメーカーで生き残っている会社は殆どないのですが、エプソンでは法人向けを中心に伸びています。
白川◉素晴らしい功績ですね。
鈴木❖とはいえ、紆余曲折ありました。システムが止まって販売できなくなったり、機能を詰め込みすぎて失敗したり…失敗の数は数えきれません。
他業界と比べて、比較的、ITに詳しい社員が揃い、専任部隊まで組んだにも関わらず、失敗するんです。
その時に思いました。ITに明るくなく、専任部隊を持てない中小企業はどうするのだろう?IT化は相当困難だろう、と。
しかし、今やIT化は、喫緊事項です。「分からないから」「難しいから」と日本経済を担う中小企業のIT化を停滞させてしまうことは大きな損失ですよね。
それ以来、中小企業のシステム化を成功に導くような仕事をしたいと思うようになり、経験を積んだ後に独立をして、現在に至っています。
白川◉ご自身がシステムで苦労した経験があるからこそ、多くの経営者の方にとって心強いパートナーとなれているのですね。
では、最後に経営者へ一言、お願いします。
鈴木❖真に成長に直結するシステム化を考えましょう。そのためには「カスタマーサクセス」がキーワードです。
つまり、「ITによる顧客接点改革」です。お客様が成長することで、必ず自社も成長します。IT化による顧客接点でカスタマーサクセスを進める。そうすれば、自社への注文が増えることになるのです。
「やってみたい、でもどうすれば良いのか分からない」という経営者の方は、ぜひ、ご相談ください。必ず、お力になれると思います。
聞き手:日本コンサルティング推進機構 理事 白川 博司
鈴木氏オリジナルの「業務プロセス管理図」(全て広げとる3 メートルにもなるフローチャート図)は、素晴らしいツールだと思いました。
私の主張の一つでもある「システム先行投資厳禁」と言う項目と一致する同氏とは、オーバースペックを避ける点や自分の色のついたシステム会社は紹介しない点など多くの共通点があり、失敗しないIT システム選びは、「伝える方(クライアント側)に問題がある」も共感しました。