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チラシ『珍百景』(その1)

SPECIAL

住宅・工務店コンサルタント

株式会社 家づくりの玉手箱

代表取締役 

住宅・工務店コンサルタント 。規格住宅を高付加価値化させ、選ばれる工務店となる独自の展開手法「シンボルハウス戦略」を指導する第一人者。
営業マンとして自分が欲しいと思わない住まいをお客様にお勧めする仕事に疑問を持ち、ある工務店でどうしても家を建てたくて転職、鹿児島へ 。15年間で173棟の住まいづくりをすまい手目線で担当。そこから編み出された、選ばれる工務店となる具体戦略を、悩める中小住宅会社ごとに実務指導中。

イマドキの「チラシ」

 

紙の新聞を取るのをやめてから、折り込みチラシを目にする機会が激減していました。 しかし、最近自宅では新聞に折り込まれるのではなく、チラシ単体でポスティングされるものがググッと増えてきました。紙の新聞の配達が減ってしまった事に対応してどんどんチラシだけ配るようになってきたのです。

住宅・不動産を始め、屋根・外壁・エクステリアのリフォーム、美容室やスーパーなど、告知内容は様々です。以前は私自身も「どうやったらお客さんが来てくれるのか?」DMやチラシの内容に頭をひねる日常でしたから、告知内容に興味はなくてもついつい中身を見てしまいます。チラシを見ていると、その会社や担当者のキャラクターがなんとなく浮かんでくる気がするのです。

今年になってから自宅に入ってた住宅関連のチラシの中で、面白かったもの。「イマドキのチラシやなー」と思ったものなどを紹介します。いっしょに「世相」と「広告主の人柄」を感じてみましょう。

 

↑「クラシックタイプ」のカラー版物件チラシ。「曼荼羅」のように物件が整然と並べられています。よくみてみると「新築戸建」と「中古戸建」、小さな間取図の「部屋種類別」は色分けされていて最大限の視認性を確保した完成されたフォーマットです。

 

↑「クラシックタイプ」の2色刷り版物件チラシ。印刷コストを抑えた2色刷りですが、最近では珍しいのでかえって「速報」っぽくて目立つ気もします。「オススメ」情報が赤字になっています。どこを赤にするかがポイント。心得ていらっしゃいます。間取図がQRコードのようにも見えます。

 

↑CGのような実写と実写のようなCGの組み合わせ。実物ができているのにもかかわらず、なぜかヴァーチャルです。

 

↑すさまじい「仕様表示アイコン」!(右下の茶色の四角マーク) 限られた紙面では有効です。これもSDGsの影響でしょうか?

 

↑SDGsのアイコン群(すごいです)

 

 

ぐいぐいアピールする「チラシ」

 

次に、ぐいぐい押してくるタイプのご紹介です。チラシは一瞬が勝負と言われますので「ビジュアル勝負」のもの、「シュール」な雰囲気のもの、工夫も色々です。

 

 

↑「屋上リゾートハウス」の老舗さんです。これはこれでパンチがあります。

 

↑「制振ダンパー」推しのチラシ。よくわからないけど目を引きます。「安心ワード連発」で、よくわからないけど「安心」なものに見えてしまいます。

 

↑こちらは健康をテーマに「安心ワード幕の内」といった様相です。「炭の力」「イオンの力」に至っては、冷静に考えると支離滅裂で意味不明です。それをGOODDESIGNマークやKIDSDESIGNマークが巧みに打ち消しています。

 

 

早く早くと煽ってくる「チラシ」

 

そして「早く契約しろ」と迫ってくるタイプのチラシです。「営業マン」が紙になってポストに入ってくるようなやつです。「暑苦しい息づかい」を感じる力作ぞろいです。

 

 

↑単刀直入に「ウッドショック」で煽るチラシ。こういう会社の「スタッフ」はコワイですね。

 

↑直球勝負の「購入資金50万円進呈」&「モデルハウスの家具付き」チラシ。「御製薬御礼」の文字が入った紅白の水引つきの祝儀袋が、ひときわ目を引きます。

 

↑「今だけ解体費弊社負担!」インパクト大ですが、もはや何のチラシか分からないデザインです。見た目のイメージはとっても太っ腹のようですが、小さな文字で「※解体費用は100万円までの半額を負担いたします」と書いてあります。早い話「購入資金50万円進呈」といっしょですね。巧みです。

 

新築の分譲マンションでは、原則集合ポストへのチラシ配布はNGになってきています。防犯カメラで管理人さんが見張っていて、ポスティングしようとするとすぐさま飛び出してきて叱られるのです。(鹿児島市内のあちらこちらで経験しました)それではということで、管理人さんのいない夜間の時間帯にポスティングをしたら、翌日会社にクレームの電話が入りました(汗)できるだけ多くの人にポスティングしたい側としては、受難の時代です。

チラシは、主に集客のためにつくられる事が多いものです。そういう意味から投資額に対して「1反響あたりいくらかかった」とか「反響がとれてなんぼや」という感覚も強いかと思います。しかし、間違いないことがひとつあります。「チラシを見て反応してくれる人の数」より「チラシを見たけど反応しない人の数」のほうが圧倒的に多いはずです。

何らかの反応を取りたいがあまりに、反応しない人に「良からぬ印象」を残すことは避けなければなりません。少なくても社長はそういった視点から、印刷する内容を確認すべきです。「人の振り見て我が振り直せ」です。

 

社長の会社では最近「チラシ」をつくっていますか?自らの「分身」である「チラシ」にどんなことが書かれているのか、ご存知ですか?また、それは「分身」としてふさわしい内容でしょうか?

 

 

チラシ『珍百景』(その2)につづく。

 

 

 

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