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売れない時こそ

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

とある店舗が開業して1カ月。なかなか売上が伸びてきません。お一人での開業だったため、当初からサイレントオープンを予定し、事前の告知を行っていませんでした。

さすがにこのままではまずいと、某公的機関よりご支援のお話をいただきました。こちらから認知度アップのための施策を複数提案し、現在、同時並行的に実践しています。先日のミーティングではポスティング用のチラシデザインを検討しました。

ところで、チラシに関しては、思い付きで業者さんに頼んでも大体失敗します(何でもそうですね)。キャッチコピーや写真、全体の構成はもとより、ターゲットや配布枚数、配布エリア、配布曜日、配布時間、さらには年間や月間の配布計画まで、戦略的に実行しなければ無意味な施策で終わります。やり方によっては店舗にマイナスイメージをもたらし、業績が悪化する可能性もあります。

さて、ご支援先店舗のミーティングでも上記についてレクチャーしながら、キャッチコピー等を検討しました。また、商品の説明や代表者の経歴など、様々な角度から質問を繰り返し、文章化していきます。

ヒアリングを重ねていくと、話の行間に「自分の経験や技術は大したことがない」「チラシに書けるような華やかな経歴はない」というような意味の言葉が並びます。おや?と思いながら話を進めていくと、「そもそも自信なんかない…!」と少々投げやりな感じに…。

おそらく、開業からこれまで、思うような実績が伴わないことに不安や苛立ちを感じていらっしゃったのだと思います。とはいえ、さすがに看過できない言葉だったので、思わず「自信がないのに開業されたんですか?」と聞いてしまいました。

事業者さんの不安な気持ちを考えれば、ちょっと聞き方が拙かったと思いましたが、それでも、そんな状態で作られたと知ったお客様はどう思うのか、曲がりなりにも経営者であれば、自信があるから立ち上げた商売で、だからこそ堂々とお客様にお金をいただけるのではないか、そんな話をしました。

不安な気持ちは痛いほどわかりますが、それでも歯を食いしばって自分を奮い立たせ、経験や知識を総動員しながら、たとえわずかでも自信を持ってお客様に対峙するのが経営者の責務だと私は思います。そうでないと、何よりお客様に失礼です。これまでの自分の経験や信用も台無しにしてしまいます。

この事業者さんも含め、自分には「強み」など何もない…という方は多いのですが、誰にでも「強み」は必ずあります。自分の事は自分が一番わかっていません。また事業が上手く回っていないと、視野がさらに狭くなります。同じ業界の上手くいっている店舗だけが見え、自分だけが上手くいっていないと思い込んでしまうのです。

第三者から客観的に見れば、誰でも強みの宝庫です。「え、そんなことが?」と本人は思いますが、往々にして自分では当たり前のことが「強み」になり得ます。経営者の皆さん。一人で思い悩まずに、周囲の経営者仲間、あるいは公的機関や専門家に相談してみましょう。目標達成のスピードが確実に上がります。

 

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