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決断を後押しするもの

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

経営者の仕事は「決断すること」だと言います。もちろんそれだけではありませんが、最も重要な仕事の一つであるのは間違いありません。

一説によれば、「決」という字は古代中国において、大洪水の際に下流の被害を防ぐため、意図的に堤防を切り一部の村や田畑を犠牲にしたことが語源とあります。

どの堤防を切り、どの村を犠牲にするかは相当な覚悟が必要です。まさに「決断」と言える状況です。話は少し飛びますが、有名な「トロッコ問題」も「決断」の問題であり、先述の大洪水とほぼ同じで相当な覚悟が必要な場面です。

さて、私は多くの経営者の方々とお仕事をしていますが、決断が苦手、決断を避ける、あるいは下した決断を頻繁に変える方も中にはいらっしゃいます。すべてがマイナスとは言いませんが、経営者としてはあまり好ましくない性質かもしれません。

例えば、ミーティングのスケジュールを直前でキャンセルされる方がいらっしゃいます(理由はさまざま)。前もって連絡があるだけいいのですが、私の個人的な見解では、このような方はキャンセル癖やリスケジュール癖があると感じています。

また、スケジュールを決めきれない方もいらっしゃいます。曰く、「その日は忙しくなるかもしれない」「予定が入るかもしれない」など、いろんな理由で決めることを避ける。「また確認して連絡する」と言われますが、連絡がない場合が多い。

私に言わせれば、決めたことを簡単に変える、あるいは決めきれないのは、相手に負担を押し付けているだけです。要するに覚悟が足りない。何もスケジュールくらいで大げさな…と思わないでください。この傾向は経営全般におよび、重要な経営判断ができない、あるいは決断が遅れてしまうことで、成果を逃し、損失を生み出す致命的な弱点になってしまう恐れがあるのです。

決断には相当なエネルギーがいります。そしてすべての責任を持つ覚悟が必要です。決断は、冒頭の話のとおり、何をするかより「何を捨てるのか」が焦点になります。目的達成のために、他のものは一切捨てる。それくらいの覚悟がなければ、成功には覚束ないでしょう。

覚悟が言語化されたものが「経営理念」であり、具体的にはミッション、ビジョン、バリューなどで表されます。決断ができる経営者は覚悟が言語化され、何より決断が早い。これは当たり前です。すでに価値基準が決まっていれば、迷う必要がないからです。

経営者の皆さん。ぜひ、自分自身の覚悟を言語化しましょう。これがあることで、迷いなく決断できるようになります。経営者に迷っている時間はありません。

 

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