銀行借入を成功に導く、同族会社の財務管理法
社長として会社経営をする上で、たくさんの経営課題が目の前に現れます。その経営課題を解決するためには、財務の視点を持つことが大切です。なぜなら、経営課題には解決すべき順番があるからです。
成功している社長が最優先で取り組んでいる経営課題は、間違いなく「お金」の問題です。なぜなら、経営課題の99%は「お金」があれば解決できるからです。
例えば、新しい事業を始める、設備を新しくする、優秀な人材を採用するなど、どの取り組みにも「お金」が必要です。売上や利益を増やすためにも「お金」が必要ですし、会社を守るためにも「お金」が必要になります。
逆に言えば、「お金」がなければ、売上や利益を増やそうと思っても、選択肢が限られてしまいます。これは、いつの時代でも変わらない経営の原則です。
「お金」を増やすと聞くと、財務の知識がない社長は「売上」を増やそうとします。売上を増やすために、「〇〇集客法」や「話題の広告」など、短期間で成果が見えるものを実践します。
しかし、財務を正しく理解し、日々、コツコツと「財務の実務」を実践することで、売上も借金も増やさずに、「お金」を増やすことが可能となります。
当社では、「財務中心の会社づくり」のサポートを行っていますが、その結果、
・過去最高の利益が達成できた!
・会社の貯金が前年の2倍になった!
・長年の赤字から黒字への転換ができた!
といった成果を出す社長をたくさん見てきました。そして、財務の視点を持った経営を行うことで、自然と銀行からの評価も高まり、社長はお金の心配をすることなく、自由に経営ができるようになっていくのです。
多くの社長は、目先の資金繰り対策や、早く成果が出る方法に取り組みます。しかし、財務を理解していないと、根本的な部分がいつまで経っても改善されません。
最新の手法で一時的に売上が大きく増えても、借入で資金繰りを凌ぐことができても、いずれ同じ経営課題が、もっと大きくなって目の前に現れます。
最終的には、借入依存・資金不足・赤字体質の悪循環に陥り、いつまで経っても経営は苦しいままです。最悪の場合、会社の存続が難しくなる場合もあります。
このような状況にならないためにも、会社の未来を真剣に考え、財務を中心に据えた会社づくりをして、会社にお金が残る体質にすることが大切です。それが、潰れない会社づくりにつながります。
なぜなら、金融機関は、売上だけではなく、社長の1つ1つの経営判断をしっかりと見ているからです。
意外かもしれませんが、金融機関から見てみれば、売上至上主義の社長は、リスクの高い経営手法をしている経営者です。
社長は「売上が好調だから、借りられるだろう!」と融資の相談に行っても、銀行の担当者が見ているのは、貸したお金が返ってくるかどうかです。
ですから、返済原資となる利益やお金のことが数字で具体的に説明できないと、とやんわりお断りをされ、辛い思いをしたことがある社長も多いのではないでしょうか。金融機関は、社長の経営判断を、社長が思っている以上に観察しています。
だからこそ、社長は財務をしっかりと理解し、財務の視点から経営判断をすべきなのです。お金を残す体質を作っている社長にこそ、銀行が集まってきます。
決算書の数字はもちろん大切ですが、社長のお金に対する考え方など、数字に現れない部分も、銀行の担当者は重要視しているのです。
業績も好調で、お金が残る会社は、銀行からすれば「超優良顧客」です。こちらから頼まなくても、銀行の方が勝手に「融資したい!」と考えるので、銀行から好条件の融資話がどんどん舞い込んでくるのです。
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