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第39号:時間軸経営を忘れたオーナー社長とオーナー経営は貧乏になる!

SPECIAL

ファミリービジネスコンサルタント

MKUコンサルティング

代表取締役 

グループ経営の最適化により、オーナー経営を永続的なファミリービジネスに変える専門家。
 上場・非上場の企業グループオーナーの側近として、20年以上にわたり、企業グループの設計と経営、事業会社の経営、事業会社の創業、M&A、PMI、事業会社の事業承継、事業会社の撤退を手がけてきた。
 現在は、「オーナー社長のための骨太な事業成長を実現するグループ経営の最適化」についてのコンサルティングを行っている。
1969年生まれ、慶應義塾大学商学部卒。兵庫県立大学院経営研究科卒(MBA)。

第39号:時間軸経営を忘れたオーナー社長とオーナー経営は貧乏になる!

地域金融機関から“あるバームクーヘンの企画販売会社”の立て直しを依頼されました。
先週、この企業の支援を終え、バンクミーティングを行いました。

私が“このオーナー社長”と初めて出逢ったのは2025年の5月です。

このオーナー企業は、長らく債務超過で、既に3回、
銀行による返済計画の見直しが行われていました。

このオーナー企業は、支援開始翌々月の7月には単月黒字決算を実現します。
資金繰りも、劇的に改善していきました。

“このオーナー社長”が、バンクミーティングの後に、金融機関を前に言われた“ある一言”
その言葉は正に、今回のテーマでもある“時間軸経営の妙”を的確に言い当てていました。

その社長曰く
「北島先生のことは3年前から、メインバンクから聞いてました!」
「北島先生と3年前に出逢い、同じ事を実行していたら、我が社は一体どうなっていたでしょうか!」
「それを思うと、自らの決断が遅かったことが悔やまれてなりません!」

3年前、“このオーナー社長”を襲ったのは、
ウクライナ戦争に端を発した原材料価格の高騰でした。

この社長は、自社で企画したバームクーヘンを量販店に卸すという仕事をしておりました。

量販店に商品を卸す企業にとって、原材料価格高騰は経営のアキレス腱となりかねません。

「原材料価格が高騰すれば価格転嫁をすればいいじゃないか!」
そう思われる方も数多くおられるかもしれません。

しかし、量販店相手の商売はそんなに甘い物ではありません。

価格転嫁は、エンドユーザーである消費者に近いほど難しいのです。

量販店に値上げ交渉を持ちかければ、かなりの確率で定番の棚から外されます。

仮に、量販店が値上げに応じてくれたとしても、
値上げをしたアイテムは、消費者から選ばれなくなります。

やがて、値上げにより売れ行きが悪くなった商品は、定番棚から姿を消します。

この社長は、今まで、
こうした原材料価格高騰に対して、リニューアル商品を提案してきました。

ところが、2022年時点、このオーナー企業は、
既に起こっていた原材料価格高騰により資金繰りが行き詰まっておりました。

実は、量販店向けに提案するオリジナルバームクーヘンのリニューアルには
一品300万の資金を必要としていたのです。

私が、この社長と最初に面談した直後、ビジネスモデルの転換を提案しました。
このオーナー企業のビジネスモデルは、二ヶ月で、完全に変化を遂げました。

先金がいる“銘菓”中心の商品構成から“お土産”中心の商品構成・得意先構成に転換しました。

運転資金を圧迫する在庫型ビジネスを、通過型ビジネスに転換しました。

その結果、2022年から下降の一途を辿っていた売上は、
支援3ヶ月目には浮上しはじめました。

運転資金も、一気に好転し始めました。

このオーナー社長曰く、
こうしたビジネスモデルの転換を2022年に行っていれば、
赤字になることも無ければ、3回にわたる銀行返済見直しに至ることもなかった。
というのです。

このように、同じことを行っても、どの時期に行うかで、大きく結果が異なるのです。

最適な策を最適な時期に実施する。

それが、最大の経営成果を生む。

こうした時間軸経営の観点こそが、
MKUコンサルティングが提供する時間軸経営なのです。

ここから先は、前回のコラムに引き続きまして、
エンジェル税制で最大限儲けるために、有償で新株予約権を購入するメリットに戻ります。

前回のコラムでは、メリットの一つ目ということで、
エンジェル投資を行う前に、有償で新株予約権を購入すれば、
「エンジェル起業家の資質を図った上での投資判断が可能となる」
ということをお伝えいたしました。

今回のコラムでは、エンジェル税制で名一杯儲けて頂くために、
エンジェル投資の前に、エンジェル税制認定企業の新株予約権を購入するメリットの二つ目について、お伝えします。

メリットの二つ目は、
最適なタイミングで最適な制度を活用出来る素地が整い
エンジェル投資における投資効果の極大化が可能となることです。

通常のエンジェル投資では、会社法に基づく株式発行手続きが必要です。

しかし、ストックオプションであれば、
すでに「株式に転換する権利」を保有しているため、
権利行使から株式取得までの流れがスムーズとなります。

いつでも株式に転換できるという前提で、エンジェル投資を考えることができます。

投資家は、自らの資金状況や自社の資金状況、
そしてエンジェル税制認定企業の財務状況、成長ステージに応じて、
「優遇措置A」を使うのか「優遇措置B」を選ぶのか、
あるいは「プレシード・シード特例」を狙うのか
――最適なタイミングで最適な制度を柔軟に選択することが可能なります。

その結果、より投資時点の状況を的確に反映した、
より精度の高い、無駄のない投資判断が行われやすくなるのです。

投資も経営も最適な時期に最適な策を講じる時間軸経営の観点が欠かせません。

エンジェル投資の前に新株予約権を購入し、エンジェル投資のフライングを行えば、
新株予約権を購入した時点で、半分くらいは、
スタート台に立っているも同然な状況を作れます。

そのtめ、最適なタイミングでのスタートが切りやすくなります。

最適な投資のタイミングを逃すことがなくなります。

バームクーヘンの企画販売をしている“オーナー社長”は、
メインバンクを中心に3行話し合いのもと、
「私のコンサル費用をメインバンクが追加融資する」という形で、
今回の御縁に至りました。

もし、バームクーヘンの企画販売をしているオーナー社長が、
エンジェル投資の前に、新株予約権を購入する感覚で、
2022年時点で、私と会うだけでも会っていれば、
MKUコンサルティングのフライングを行っていれば、
もう少し早く、当社の支援を開始できたはずです。

経営とは、投資からリターンを得ることの連続です。

時間軸経営の感性を磨くためには、
上場企業投資と比べて、投資判断に余計なフィルターがかかりにくい
エンジェル投資が最適です。

今回のコラムはここまでになります。

次回のコラムでは、
「エンジェル投資の前にエンジェル税制認定企業の新株予約権を購入しておく3つ目のメリット」
について、お伝えします。

なお、エンジェル税制の大恩恵をさらに詳しく知りたい方、
認定企業である株式会社maximumへ投資を検討されている方、
エンジェル税制認定企業を立ち上げ、
自らのビジネス拡大に活用されたいとお考えの方は、
ぜひ下記よりお問い合わせください。
https://www.mku-consulting.com/maximuminc/

代表電話(03-5843-7228)にお電話をいただけましたら、
私のほうから折り返しご連絡もいたします。


すべてのオーナー社長が、
エンジェル投資とエンジェル起業を通じて、時間軸経営の感性を養い
オーナー社長とオーナー社長が愛する人たちのもとに幸せがもたらされますよう。

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