多くは「対応脳」で生きている。社長も社員も「未来脳」を覚醒せよ!
販促ネットサービス業H社長が言いました。
「先生、こんなのが出てきました。」
差し出されたのは、社員から上がってきた企画書です。
H社長は首を振りながら言いました。
「今まで、こんなこと一度もやらせてこなかったのです。だから、このレベルです。」
私は少し間を置き答えました。
「これはひどいですね。でも、大丈夫だと思いますよ、社長は先日、経営計画書つくっていますから。」
すべてのものは二度つくられる
すべてのものは、二度つくられます。
一度目は“頭の中”で、そして、二度目は“現実”で。
私はこれを、創る(設計)と、造る(実行) と呼んでいます。
この創る段階で、多くの無駄を発見し、そして、成功のためのアイディアを得ることができます。ここでの効用を、造る段階で取り戻すことはできません。
設計がダメなものを、いくら上手に実行しても、ダメなものはダメなのです。
創ることこそが、大事なのです。
しかし、この創ることは、苦しいのです。
最初の経営計画書作成で、社長の脳は覚醒する
会社においては、経営計画書を作成することが、「創る」ことにあたります。
この経営計画書をつくるとき、社長の脳は、日常では使わない回路を動かすことになります。それは今までに使ったことが無い脳の部位です。
市場の変化と自社の事業モデル、自社の課題と具体的な施策、3年後の組織体制、そして、そこに対する優先順位付け。
それまでの目の前のことを処理する「対応脳」ではなく、これから創るものを描く「未来脳」が動き始めるのです。
初めてのスポーツをする時のように、今までやったことがない体の動かし方をします。そして、今まで使ったことがない筋肉が悲鳴をあげます。
それと同じです、使ったことがない脳の部位を使うのです。
だから、苦しいのです。全く楽しくもありません。
すごい勢いでエネルギーが消費されていきます。
しかし、それを乗り越えた時に、「目覚め」が訪れます。
今まで使っていなかった「未来脳」が、覚醒されるのです。
一度、この回路を得ると、それは止まることはありません。
働いているときも、寝ているときも、関係なしにそれは働いてくれます。
経営計画書を人に作らせてはいけない
だから私は、何度も言います。
経営計画書を人に作らせてはいけません。
真似をしてもいけません。
テンプレートで終わらせてもいけません。
そして、正しいつくり方をしなければならないのです(理念や数字偏重型はダメ)。
浅いところに向かった瞬間、それは、「対応脳」が優位になります。
それは、ただの「状況に対する」動きであり発想なのです。
その「この場をやり過ごそう」では、ダメなのです。それでは、未来脳は目覚めてくれません。
経営計画書に、本気に向かった者だけに、与えられる世界がそこにはあるのです。
多くの社員の脳は、一生眠っている
これは社長だけの話ではありません。社員にも完全に同じことが言えます。
社員にとっての経営計画書は、企画書(検討書)になります。
イベントの構想を書かせる。改善の案をまとめさせる。そして、その予算や行動計画を練らせる。
このとき、彼らの「未来脳」が動きます。
未来のことを考えさせることで、予知や予測、予防という、先のことを考える力をつけることになります。
そして、徐々に、そのテーマを大きく、そして、スパンを長いものにしていきます。
そのようにして、彼らは、判断層、そして、管理者層になっていくのです。
逆を言えば、それをやらせなければ、その脳を目覚めさせることができないということです。それは、一生です。
一生、その脳の部位は眠ったままになります。
対応脳、対処脳、です。すれはすべて受け身なのです。
社員が、指示待ちになる原因
厳しいですが、これが事実です。
自分達で判断できない、意見を出さない、指示待ちになる。
能力の問題はありますが、それだけではないのです。
その会社では、やらせていないのです。
企画書を作らせることをやっていないのです。
だから、殆どの社員は眠ったままでいます。
そして、目覚めた社員は、その力を余して、会社を去っていきます。
やっぱり、社内で起きる問題は、仕組みの問題
あくまでも、社内で起きる問題のすべては、「仕組み」に起因しているのです。
マネジメントの問題なのです。
企画書をつくる習慣がない。
設計を考える時間が労働時間にない。
文章をつくる機会を与えていない。
だから、目の前に「対応する社員」になっているのです。
会社全体が「処理」、「対処」で回っているのです。
下手をすれば、社長から、管理者、若手まで、「対応脳」で動いているのです。
それは、「こなす」脳です。いまある環境をこなす脳なのです。
それでは、望む未来は来ないのです
それは、本来の人間ではありません。
社長も社員も「未来脳」を覚醒させよ
未来は、創った者にしか訪れません。
未来脳は、真剣に向き合ったものにしか、得られないのです。
社長も社員も、
「未来脳」を覚醒させよ。
そのためには、まずは、社長が経営計画書に向かうことです。
社員に口ではなく「企画書だして」と依頼することです。
これで世界が変わります。
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