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応募がない求人票には、会社の都合しか書かれていない。

SPECIAL

組織風土改革コンサルタント

株式会社C&Mコンサルティング

代表取締役 

組織風土改革コンサルタント。会社の人事部員およびコンサルタントとして合わせて25年間、一貫して会社のビジョン・戦略実現のために、組織人事の仕組みの構築に携わってきた専門家。人材獲得がますます困難となる中、今いる人材の能力を最大限に引き出し、全員を戦力化させ、定着させる「組織風土とマネジメントの仕組み」づくりに定評。
株式会社C&Mコンサルティング代表取締役。

 

「求人票をずっと出してるのに、応募は月に数人あるかないかでして・・」
自動車部品業を営むK社長の、切実な悩みです。

「分かってますよ、採用難で、会社が選ばれる立場なんですよね。
そう思って、条件も細かく書いてますし、面接だって丁寧にやってますよ。」

 

そこで、実際の求人票を拝見したのですが、
正直、お世辞にも応募したいとは思えない、残念な代物でした。

「たしかに、細かい処遇条件まで、丁寧に書かれていますね。
でもこれでは、他社に流れてしまいますよ。」

K社長が、少しだけ不機嫌な顔になりました。

 

1)求人票は、部品の「注文書」ではない

 

「こんな人が欲しい」

「この仕事をしてほしい」

会社側の要求ばかりを、並べていませんか?

 

もはや、採用は、候補者に会社を選んでもらう大前提の中、
マーケティング・販売促進の力が重要です。

求人票は、条件を伝える書類ではなく、
相手の心を動かすラブレターです。

 

プロポーズの際に、

「家のことは任せたい」

「俺より先に寝てはいけない」

「将来は、親の面倒も見てほしい」

などと、事細かに言うのが良いですか?

 

「あなたを一生、幸せにしてみせます」

どちらが、相手の目線に立っているでしょうか?

 

2)候補者の生活をクリアにイメージしないと、誰にも響かない

 

年齢や経験値だけで、候補者をイメージしていませんか?

・どんな生活をしていて

・どんな価値観を持っていて

・何を大切にしているのか?

明確なターゲットの人物像を、より具体的に描くことが、
求人票を書く前にやるべき第一歩です。

自動車でも、アパレルでも、マンション販売でも、
BtoCビジネスのマーケティングでは、ごく当たり前の手法です。
(「ペルソナ設定」と呼ばれています)

 

逆に「幅広く、いろんな人に応募してほしい」と考えるほど、
表現は無難で抽象的になり、誰にも刺さらなくなってしまいます。

具体的な一人の人物を思い浮かべ、その人に語りかけるように書く、
そうして初めて、求人票に強いメッセージが生まれてきます。

 

3)会社が考える魅力ではなく、相手にとっての魅力を書く

 

会社の歴史や強みをいくら並べても、
候補者の「ここで働きたい」にはつながりません。

・入社すると何が経験できるのか、どんな働き方なのか

・どんな職場で、どんな人と、どんな日常生活を送るのか

・どう成長できて、どんな将来が得られるのか

・その結果、どんな価値観や満足感が満たされるのか

 

候補者が得られるものを、明確に言葉で伝える。

候補者が知りたいのは、「御社は何者か」以上に、
「私は、ここでどうなれるのか」に尽きます。

 

採用も商売と同じです。

「良い商品なんです!」と力説するよりも、

「あなたにこんな価値を提供します」が重要です。

 

貴社の求人票には、会社の都合ばかりが並んでいませんか?

 

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