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お金が残る社長と残らない社長の違い|財務を経営の軸にする方法

SPECIAL

ダイヤモンド財務コンサルタント

ユメリアコンサルティング株式会社

代表取締役 

次世代経営者専門の財務コンサルティング機関。同族会社のオーナー社長・二代目社長に対して、経営基盤を頑強なものにする、「ダイヤモンド財務」の築き方を指導。

なぜ、同じように一生懸命経営しているのに、お金が残る会社と残らない会社に分かれるのでしょうか。

それは、売上を作る能力とお金を残す能力が、実は全く別の能力だからです。

売上が伸びる会社が、必ずしも豊かな会社になるとは限りません。

売上を増やすために、人件費や仕入れ、設備投資などの支出が膨らめば、売上が増えるほど資金繰りが苦しくなることもあります。

本当に強い会社とは、事業を続けるための手元資金が、着実に積み上がっていく会社です。

お金が残らない社長の多くは、「売上さえ上がれば、お金の悩みは解決する」と信じています。

実はその発想こそが、お金を残せない会社に共通する落とし穴なのです。

売上は会社にとって大切なものですが、売上が増えても、それ以上にお金が出ていってしまえば、手元には何も残りません。

お金が残らない社長に共通する、もう一つの特徴が、会社のお金の流れを社長自身が把握していないことです。

自分の会社に今いくらお金があり、毎月いくら入って、いくら出ていくのかを知らなければ、お金を残すための手を打つことはできません。

お金が残る社長と残らない社長の決定的な違い。

それは、「財務を経営の軸にしているかどうか」です。

お金が残らない社長は、売上を増やした後に、結果としていくら残ったかを確認します。

一方、お金が残る社長は、最初に「いくら残したいか」を決め、そこから必要な利益や売上、投資額を逆算します。

財務を軸にしている社長は、感覚や勢いだけで経営判断をしません。

「この投資によって、手元資金はいくら減るのか」

「半年後、1年後の資金繰りに無理はないか」

「利益が出ても、現金は本当に残るのか」

という数字を確認したうえで、実行するかどうかを決めます。

数字とは、過去の結果を確認するためだけのものではありません。

社長が会社の未来を選ぶための判断軸です。

この判断を積み重ねることで、会社にお金が残り、環境が変化しても慌てずに経営の舵を取れるようになるのです。

「財務を経営の軸にする」と聞くと、難しそうに感じるかもしれません。

しかし、特別な知識がなくても、今日から始められることがあります。

お金が残る社長になるための第一歩は、「今期はいくら手元に残すか」という目標を先に決めることです。

多くの社長は、売上目標は立てても、「いくらお金を残すか」という目標は立てていません。

残したい金額を先に決めれば、そこから逆算して、必要な利益や売上が見えてきます。

「売上がいくらだったから、結果としていくら残った」ではなく、「これだけ残すために、こう経営する」へと発想を変える。

この順番の転換が、お金の残る経営の出発点になります。

もう一つ大切なことは、社長自身が財務と向き合う習慣を持つことです。

まずは、月に一度、自社のお金の流れを自分の目で確認することから始めましょう。

「今、手元にいくらあるのか」「来月の入金と支払いの見通しはどうか」を、社長自身が把握する。

この習慣を続けるだけで、お金に対する感覚が磨かれ、経営判断の質が変わってきます。

私が同族会社こそ、財務が最も重要な経営の実務だと考えているのには、理由があります。

社長お一人の決断が、社員とそのご家族の生活を支え、取引先を支え、地域経済を動かしていると、真剣に考えているからです。

同族会社の財務基盤を強くすることは、ただ一つの会社を守るだけではありません。

日本の中小企業を強くし、ひいては日本経済を元気にすることにつながると、私は信じています。

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