現場のPDCAは回っているか?
プロジェクトに限らず、業務の継続的な改善サイクルとしてPDCA(Plan;計画, Do;実行, Check;チェック, Action;アクション)はよく知られていますが、P(計画)に一生懸命時間を掛けて作り上げるものの、D(実行)の時間がなくなってしまう、あるいは折角計画で決めたことを徹底的にやり切っていないという状況を以前取り上げました。
最初に精度の高い計画を作ろうと思って多くの時間を費やすというのは、計画は目に見えるが現場の実行は見えづらい上位管理職または経営層で発生しがちな問題です。一方、中間管理職を含めた現場においては、やや違った状況が起こります。
それは、P(計画)を十分チェックしないまま、むしろ丸投げ状態で現場に任せてD(実行)が進み、C(チェック)の段階になってから、おもむろに自分の能力アピールを始める管理者の存在です。
C段階でチェックすることは、計画通りに実行できているか、実行できていないなら何が原因でどうすれば前に進めるか、計画に修正すべきところがあれば修正する、といったものです。
しかし、計画を担当者に丸投げした管理者は、計画通りに実行できているかどうかに加え、この段階になって計画そのものに疑問を投げかける様な振る舞いを行います。ひどい時にはいまさらながらのダメ出しを行います。本来なら、計画段階でしっかりとチェックし、目的を達成できる計画になっているか、実行のフィージビリティはあるか、管理者の経験と知見を反映させるべきなのです。それを疎かにして、担当者が実行を試みた後で、結果論で計画の問題を指摘するのはたやすいことです。
結果論で物を言えるので、正しそうなことを思う存分口に出し、管理者としての対面を保つのに効果的な状況ではあるでしょう。おそらく、中には悦に入って気持ちよく指導している管理者もいるのではないでしょうか。
後出しジャンケンなのですから、最強なのです。しかしながら、計画段階で何も言わずに、後から計画が拙かったと言い出す様では、管理者としての責任放棄であり管理者失格と言わざるを得ません。担当者の計画に対して意見をし、指導したのであれば、管理者も責任を伴います。それをせずに計画は担当者に任せっきりで、結果が出なければ計画内容に苦言を呈しても、それは管理者の責任から逃げていることに他なりません。
この様な状況は、とてもPDCAが回っているといえるものではありません。P(計画)に必要以上に重きを起きすぎてD(実行)をおざなりに進めてしまうのと同様、PD段階をなおざりにしてC(チェック)の段階になって俄然体裁を整えようとするのも、PDCAとして明らかにバランスを欠いています。
あなたの企業、組織において、現場でその様な事態に陥っていないでしょうか。あらためて検証してみては如何でしょうか。その様な現場では、業務が円滑に進められることはありません。
関連提言:PDCAのバランスは適切ですか?
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