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飲食業の長時間労働 は仕事?修行?

SPECIAL

個型飲食店コンサルタント

株式会社オーナー飲食店コンサルティング

代表取締役 

飲食業界で35年、築地の現役飲食店オーナー社長が、日本で唯一の「個型飲食店コンサルティング」に特化して実践指導。空理空論一切なし、すべて現場で培われた「豊かな時間とお金、そして素晴らしい顧客に恵まれる」本物の繁盛ノウハウを提示。

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昨今話題に上ることの多い労働時間について、今回はお話をしたいと思います。

私の修行時代は、人が働いている時も働き、人が休んでいるときも働けと言われたものです。

今ではとても通用しませんが、当たり前の時代でした。ところが今、飲食業にかかわらず労働時間が問題視されております。

厚生労働省も2015年に「過重労働撲滅特別対策班」を発足させました。国も動き出したのです。

それだけ今の時代は、労働時間いわゆる過重労働と言われるものに対して厳しくなっております。

靴の大手チェーン。大手ディスカウントチェーン。大手居酒屋チェーン。など規模を広げている企業に対しては特に厳しい措置が下されております事は、読者の方々もご存知だと思います。

「過重労働と仕事と修業と賃金とやりがい」

飲食店経営は事業です。当然のことながら「料理がおいしい」「店の雰囲気がいい」 「店員のサービスが良い」だけでは成り立ちません。当然事業に関わる幹部の方々は、売上げ・利益・販管費等を常に考えております。

しかしながら昨今の飲食店経営の実態は、上記しました3つの事柄より数字的事項を優先させることが多くなり、それが労使間の問題(働きやすい職場や未払賃金や不払い賃金の問題など)になりやすくなっております。

特に大きく報道されたことについては、従業員の自殺問題や深夜のワンオペ勤務がありました。

これらの大手チェーンにおいて起きた問題といわゆる昔から言われる「修業」による労働時間の延長の違いとは何か?

飲食店での修行。

以前私も労働基準監督署へ伺ったことがあります。

「裁量労働時間制というものに飲食店の修行時間は当たらないのか? 」

裁量労働の詳しい事は割愛させていただきますが、

答えはノーです。労働時間と言うものは飲食店と言うだけでは認められません、特にアルバイトであれば、賃金を1分単位で計算しなければなりません。というのが監督署の答えです。

大手チェーンなどは、従業員やアルバイトの人数も多く目立ちやすいため問題視されることが多い現状だと思います。

だからといって個人店では許されるというものでもありませんが。

しかしながら、私の思う所は本人のやりがい・意欲・満足感や達成感などの向上する心が持てるか?いなか?

そして本人が納得しているか?いなか?が1番の問題では無いかと思っております。

読者の皆様もお分かりの通り、大手チェーンと言うのは大勢のアルバイトを中心にマニュアルによって仕事は進められています。

顧客目線でも「修行」という形にはうつりませんよね。

わかりやすく言えば、回転寿司チェーンなどと街の頑固親父のいる個人のお寿司やさんの違いといえばご理解いただけるかと思います。

そしてその店で働く弟子たちに「やらされ感」や「仕事を無理強いさせられている間」があるかないか?が特に大きな問題ではないかと私は思っております。

一仕事と思えば、賃金や休日が優先事項の上位に来るでしょう。しかしそれが自分自身の向上のためと思えれば、やりがいや技術を磨くことを優先させるでしょう。

人の時間は平等です。私の推奨する「個型飲食店」にも時間を有効利用できる店舗と申し上げております。

これから飲食店経営をなさる、または、既に経営されている社長様、ご本人の働き方も含めて時間はとても重要であります。同時にそのお店に関わる人たちの時間もさらに重要であります。

さぁこれから、今まで以上にご自身の時間をどう有効利用いたしますか。そして豊かになって生きていきませんか。

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