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縦割りのカイゼンから横串のカイゼンへ

SPECIAL

メーカーの儲かる仕組みづくりコンサルタント

株式会社 しくみカイゼン研究所

代表取締役 

メーカー企業の「儲かる仕組みづくり」の専門コンサルタント。日本の中小企業がやるべき、その会社ならではの「儲かるしくみづくり」について、プロの着眼点で指導。

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東京都庁に限らず、組織はどうしても縦割りになってしまいます。

そのためにカイゼンに取り組んでも、部門最適に走ります。

ひとり一人がベストを尽くし 

各部門もベストを尽くす

そうすれば自ずと会社の利益につながればいいのですが、なかなかそうもいきません。

ひとり一人がベストを尽くしているか? 各部門がベストを尽くしているか? を計る指標に生産性があります。式で表せば

生産量/投入工数

になります。

ここで問題なのが生産量です。

いったい何を生産しているかです。

一定の工数でより多くの生産を達成したとしても、果たして必要なものをつくっているかです。

そういう質問をすると「必要ないものは作っていない」という答えが返ってきます。

では、「今、必要なものをつくっているか?」ではどうでしょう?

すると「今、必要ではないものも作っているがいずれ必要になる」という答えが返ってきます。

 「では、いずれっていつですか?」

 ・・・・

今必要なのは1個だけど、生産性を考えて10個作っている。残り9個は今月中には売れるはずだ。

こんな調子で、まとめてつくることで個人や部門の縦割りのベストを追い求めている工場があります。

ひとり一人がベストを尽くす縦割りのカイゼンに注力するばかりに、結果的に今必要のないものもつくってしまっています。

今、必要のないものを作ったり、買ったりした「もの」はいったいどうなっているでしょうか?

部品倉庫に置かれている

生産現場に置かれている

製品倉庫に置かれている

こんな調子で工場の至る所にものが置かれています。ちょっとの間置かれているだけならいいのですが、数週間、数ヵ月、数年間放置されているものも結構あるはずです。

これらの「もの」は売上が経つまで一時的にお金が「もの」に化けているだけです

お金が「もの」に化けて長期間放置されている状態を良しとする経営者はいません。

ひとり一人がベストを尽くす縦割りのカイゼンは重要ですが、利益につなげるためにはそれ以上に「もの」がいち早く売上を通じてお金になるような、ものを通じた横串のカイゼンが重要です。

みなさんの工場は、個人や部門がベスト一方で、「もの」がお金になることを阻んでいませんか?

 

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