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アウトプットの必要性とその価値について考える  

SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション

代表取締役 

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

これまで私は「情報発信」という言葉を度々使いながら、会社が培ってきた事業の歴史や現在行なっている事業内容を外に向かってアピールすることをお勧めしてきました。

この「情報発信」という言葉、別の言い方をすれば「アウトプット」と言い換えることができます。

経営者は、日々色々な形でインプットを行なっています。

それは本業に関する新しい知識や技術の修得であったり、商売上での交渉経験であったり、人事的な対応であったり、係数の把握であったりと様々です。

このように、経営者は現在進行形で多様なインプットを行なっていることになります。

この現在進行形のインプットと、それまでに企業の中で蓄積された歴史風土、伝統(DNAと呼んでもいいかも知れません)のようなものが合わさって、ひとつの企業の経営者像が出来上がっていく訳です。

そうやって出来上がった経営者像が、企業そのものの方向性や打ち出す方針に色濃く反映されていくことは言うまでもありません。

私は経営者が持つそういったDNAや日々インプットしている様々な情報を一度きちんと整理して、事業を取り巻く様々な関係者(特に顧客)に向かってアウトプットしてみてはどうですか?とお勧めしているのです。

理由はこれまで何回も申し上げてきたように単純明快です。

そのことが御社の強力な「販売促進戦略」になるからです。

「アウトプットが『販売促進』になる? しかも、社長の中にインプットされた経験や情報にその価値がある?・・・そんな馬鹿な!」

と、お思いになるかも知れません。

実際そういった、社長自身の中に培われた様々な経験や知識が、「販売促進」に貢献するという提案は、どんな理屈で考えてみても俄かには納得できるものではないでしょう。

それが、現実に効果があるとすれば、それはやがて会社全体の業績アップに貢献するという大きな成果を引き出すことになります。ですから、「そんなことが起きるなんて!」と、簡単には頭の中で結びつかなくても無理もありません。

しかし、極めて冷静に実務的に申し上げますが、経営者から発せられる有効なアウトプットは、御社をプラスイメージでアピールする大きな力なります。

にもかかわらず、この手法が、まだ一般的にはそれほど行なわれていないのはなぜでしょうか。

世の中の経営者が、ことさらアウトプットをしようとしない理由には2段階あります。

一つは、そもそもそんなアウトプットが必要などとは考えていない、ということです。これは、大半の経営者がそう考えているのではないでしょうか。

「俺は自分とこの商品やサービスを世の中に送り出す(作ったり売ったりすること)のが仕事であって、俺の頭の中のことなど知らせてもしょうがないだろう。」

と考えるのが普通なのでしょう。

確かに普段の仕事に関しては、そう考えて当然です。しかし、自社の商品やサービスを市場に提供するのは、何も社長だけの仕事ではありません。会社全体で取り組んでいることです。製造部門には製造の、販売部門には販売の責任者がいるはずです。

しかしながら、社長のアウトプットは社長にしかできないのです。

もちろん、気の利いた社員にも自社の専門分野のアピールくらいはできるでしょうが、社長が行なうそれとは全くレベルが違います。

経営者の場合、その幅の広さや専門性の深さの点で、伝える視点や中身がまるで違うのです。

そういった話を聞きたい、知りたいと思う人は世の中に社長が想像している以上に多数存在するのです。

さて、社長のアウトプットを聞きたい知りたい人は大勢いると書きましたが、このことが、「世の中の経営者が、アウトプットをしようとしない理由」の二つ目に対する回答でもあります。

二つ目の理由は、世の中の社長は、自分の発するアウトプットがそんなに有効なものだと考えていない、というものです。

アウトプットが必要、といくら説得されても、そんなことが自社の業績アップにつながるとは思えない、というのが大半の社長の感想ではないでしょうか。

ところが、上で述べましたように、社長の発するアウトプットを聞きたい、知りたいと思う人は案外多いのです。

人は皆、他者の専門分野についてそれほど知っている訳ではありません。専門家は日々自らの専門性につき合っているので、それが当たり前になって、他人も同じように知っているかのような錯覚に陥っているのです。

しかし、相手は所詮素人です。社長が思っているほど、こちらの専門分野について知っている訳ではないのです。

それでは、その素人さんたちはどう考えるでしょうか。

その専門性が今まで聞いたこともないような珍しい話であり、分かり易くて興味の持てる伝え方であれば、面白い、もっと知りたい、という心理状態になるのです。

これが、世の中の経営者が、アウトプットをしようとしない理由の2段階、

一つは、そもそもそんなアウトプットが必要などとは考えていない、二つ目は、自分の発するアウトプットがそんなに有効なものだと考えていない、ということに対する私の回答です。

社長のアウトプットは、自社の販売促進戦略上極めて必要なものであり、外部にそれを求めている人がいる以上、かなり有効な手段なのです。

このアウトプットが有意義に行なわれるよう、コンサルティングするのが私の仕事です。

是非、世の中の多くの経営者に、アウトプットの醍醐味を知っていただきたいのです。

 

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