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制服(ユニフォーム)選びは、社長の重要な仕事!?女性事務員に任せたり、人気投票で選んだりは、絶対にいけません。

  年商10億事業構築 矢田祐二 SPECIAL
矢田祐二 SPECIAL

年商10億事業構築コンサルタント

株式会社ワイズサービス・コンサルティング 代表取締役 矢田祐二

指導暦18年、これまでに200社以上の実務コンサルティング実績を持つ経営コンサルタント。「10億円事業構築」に強みを持ち、直近5年では、導入後数年で年商数億が10億越えをした企業は20社以上と驚くべき成果を出している。

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「矢田先生、このユニフォームをどう思われますか?」

建設工事業M社長からのご質問です。
事業構築に光が見え、次は社内の整備に移る段階です。

M社長は、私の書籍のT社のユニフォームの事例から、自社でも制服を導入することにしました。分厚いカタログには、いくつもの付箋が付けられています。

その候補を拝見して矢田はお答えさせて頂きました。
「どれもダメですね」


もっとも安く、手っ取り早く導入できる仕組みは何か?
そのうえ、効果は絶大なもの。
それは、「制服」です。

ファーストフード店では、かわいらしいデザインの服装とキャップ、
フレンチレストランでは、ホールは黒服、厨房では白服とトック(長い帽子)、
警備会社は、警察に似た服装。

この制服の効果は大きく二つあります。
一つは、「顧客に対する印象」。
サービス業では、顧客との接点すべてが品質であり、商品になります。
その顧客が持つ印象でさえ、狙い通りのものを提供する必要があります。
ファーストフード店らしさ、フレンチレストランらしさ。
フレンチレストランのコックは、それにより、顧客に「腕の良さ」と「料理への期待感」を持たせることが可能になります。

私たちとしても、早く顧客の信頼を勝ち取り、サービスを提供したいわけですから、この「らしさ」は必須になります。
もし、フレンチレストランのコックが、普段着であれば、いくら腕が良くても、それを顧客に納得させるには時間がかかることになります。顧客もその姿に「盛り上がらない」と幻滅することになります。
我々が、素直に警備員や交通誘導員の指示に従うのも、その制服の効果が大きいのです。

そして、そこには「確実性」があります。その「制服」に間違いがなければ、正確にその効果を毎回発揮してくれます。

私たちは、正しく認識する必要があります。
この「顧客に狙った通りの印象を持たせる」という狙いのために、「制服」という仕組みを導入しているということを。

そして、二つ目は、「本人への意識」です。
人の意識は、自分の格好の影響を大きく受けます。
ピリッとした制服を着ることで、その心に「キビキビ動く」、「規律性」、「プロ意識」を生むことができます。
逆に、制服がない、自分の好きなラフな服を着させると「ダラダラ」、「無責任」という気持ちを生むことになります。
我々でも、仕事をする時の服装と家でリラックス時、寝る時の服装は変えるものです。
仕事の時にパジャマ、寝る時にスーツでは、やはりその気分になりにくいのです。気持ちをコントロールするのが大変なのです。

これを大手ファーストフード店は解っています。
私服から制服に着替える間を、学生アルバイトの気持ちを「仕事をするぞ!」というものに切り替える場としています。
制服を着ることにより、家ではダラダラな人でも、「キビキビ」とした動作にかえることができます。
制服により、多くのスタッフを、良い方向にコントロールしているのです。
「制服」を、仕組みとして利用しているのです。

「制服」とは仕組みである。ある効果を狙い導入されたものが「仕組み」なのです。絶対に「意図」のない状態にしてはいけません。女性事務員さんに任せっきりや社員の人気投票で選ばれるものではないのです。


冒頭のM社長に、ここまでのことをご説明させていただき、改めて「制服」の狙いを確認させて頂きました。

「いままで当社は、工事屋でした。これからは、地方ゼネコンにのし上がっていこうとしています。だから、社員には、作業員ではなく、ゼネコン職員になってほしいと考えています。」

そして、カタログの制服を指さし言われます。
「これでは、カッコイイ作業員になりますね。(大笑)」

制服により、顧客への印象と社員の意識を、どちらに向かわせるのか、そこには社長の意図が込められます。その社長の意図に向かわせるものこそが、よい制服になります。

M社長が最初選ばれていた制服は、「色の濃い、沢山のポケットがスタイリッシュにデザインされた」ものでした。
しかし、その社長の意図からすると、「色は薄め(白に近い)、ポケットは胸の位置にあり、デザインはシンプル」で良いことになります。そして、その制服の下は、Yシャツにすることでさらに社長の狙いを発動できることになります。

そして、M社長、一枚の書類を出されました。
「矢田先生、制服の規約をつくりました。こっちも見て頂いていいですか?」と。

その書類には、しっかり運用のこと、運用すると出てくるだろうことに対しての規約が書かれています。

  • 毎期2セットを支給する。
  • 新入社員に対しては、3セット支給する。
  • 古びたもの、ボロボロのものは、迷わず廃棄すること。
  • 期の途中での追加支給は、管理部長の承認を必要とする。
  • 退職の際には・・・

何かを導入する際には、運用とセットで考えること。
この仕組みに対する基本的な考え方を、M社長は短期間でマスターしていました。

私は、こういう場合、さらりと内容を確認するだけで、「いいですね」とお答えさせて頂いております。
この運用が紙になってさえいればいいのです。それにより、何か問題があればこれに書き込むことができます。修正することができます。
また、この仕事は、管理部に任せることができます。社長の手から離すことができます。

私は、1点だけ、提言をさせていただきました。
「制服の目的を追記されたらどうですか?」
社長が持っている制服に対する意図を、社員が理解できれば、彼らも納得してそれに協力をしてくれるようになります。
また、管理部も自ら改善を続けることができます。


制服とは仕組みである。
仕組みには、意図があり、狙った方向に人を導く力を持つ。
だからこそ、その決定は、社長がすべきもの。

社長は、すべての業務を「仕組み」にするという技術を身に付ける必要があります。
それにより、社長は、自分の意図する方向に組織を動かすことができるのです。

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年商10億円への経営視点
矢田祐二

年商10億事業構築コンサルタント

株式会社ワイズサービス・コンサルティング代表取締役

矢田祐二

執筆者のWebサイトはこちら http://www.yssc.jp/

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