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戦略で失敗しないために覚えておくこと

  商品開発 四谷剛毅 SPECIAL
四谷剛毅 SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン 代表取締役 四谷剛毅

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

当コンサルタント開催セミナーがあります。

今月に入って、自動車メーカー各社の戦略が垣間見える発表が相次ぎました。

EV開発に向けて仲間づくりを重視する戦略をとるメーカー、
あくまでエンジン技術を進化させ、強みを強化する戦略をとるメーカー、
量より質を高める戦略に移行しようとするメーカー、
バッテリーの自前主義から180度、戦略を転換するメーカー

各社各様の戦略ですが、皆さんは、どの戦略が成功する、あるいは失敗すると思いますか?

中小企業の経営者の方との会話で、戦略の話題になると、「うちは、状況に応じて臨機応変に対応するようにしている。だから特に戦略は立てない」とおっしゃられる方に時々出会います。

先が読めない変化の激しい時代。どう転ぶかわからない。
戦略を立てても直ぐに状況が変わってしまう。
だから、状況の変化に対応するために、戦略を立てない。

「戦略は、状況の変化に対応するのに、邪魔になる」との主張です。

果たして、そうでしょうか?

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一つの例として、欧州自動車メーカーの環境戦略をご紹介します。

ドイツ、フランス、イタリアなどの欧州の自動車メーカーは、長らくディーゼルエンジンをCO2削減の環境戦略の柱に据えてきました。
その戦略は明確かつ徹底されており、ディーゼルエンジン抜きでは環境規制への適合は不可能なレベルにまで達していました。ところが、約2年前に排ガス不正問題が起きます。

このとき、各社は、ディーゼルエンジンのクリーンさを主張して、火消しに躍起になります。また、様々な予測機関は、ディーゼルエンジンは一時的に減少しても長期的にはそれほど減らないとの予想を展開しました。
環境戦略においてディーゼルエンジンが重要な柱であることがわかっていたためです。

まさに、状況の変化に対して戦略が邪魔をして、対応を誤りかねない事態です。

では、実際はどうだったか。

実際の欧州メーカーの対応は、表向きはディーゼルエンジンの良さを主張して「時間稼ぎ」をしながら、裏では、急速に、電動化、EV化へ舵を切りました。
現在発表されている各社のEVの発売時期を考えると、2年前に即座に開発方針を転換したと考えられます。(もちろん、基本技術の開発は以前からしてあった訳ですが、それでも商品として発売するとなると、即座に方針を転換し動かなければ、これほど速く商品化することはできません。莫大な投資だって必要です。)

この戦略転換の速さには目を見張るものがあります。
元の戦略が障害になった形跡は全くありません。
むしろ、明確な戦略があったからこそ、状況の変化が生じたときに、素早く、かつ大胆に戦略の転換ができたとみるべきです。

話しを戻すと、
「状況の変化に対応するために、戦略を立てない」のではなく、
「状況の変化に対応するために、戦略を立てる」のです。

戦略を立てておいたから、状況が変化したときに、見直すべきポイントが明確になる。大胆な戦略転換が可能になる。戦略を持たないと、変えるべきことに気づかない、または気づくのが遅れることになります。

おそらく、戦略を立てることに後ろ向きの方は、「戦略は不変のもの」と思っていないでしょうか。

戦略は不変なものでは無く、むしろ、「戦略は、変える前提で立てるもの」です。

先が読めない中で前提条件を置いて戦略を立てる。
そして、前提条件の変化に常に目を光らせる。
前提条件に変化があれば、即座に戦略を見直す。

これが、戦略で失敗しない方法です。

戦略失敗の原因は、最初に立てた内容がまずかったのでは無く、しかるべき時にしかるべき見直しをしなかったケースがほとんどです。

まずは、見直しを恐れずに、戦略を立てることが重要です。

 あなたは、絶えず、戦略のチェックをしていますか?

そもそもチェックすべき、戦略を持っていますか?

 

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売れる商品開発を実現する社長の視点
四谷剛毅

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン代表取締役

四谷剛毅

執筆者のWebサイトはこちら http://stecplan.com/

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