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ビジネスは常に根強い「保守性」との戦い―アイディアを成長の原動力に変える―  

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地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション

代表取締役 

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

会社を経営していると様々な新しいアイデアに思い当たります

「アイデアに思い当たる」・・・ちょっと変な表現ですね。普通「アイデアを思いつく」とか「アイデアが湧いてくる」といった表現をします。

しかし、経営上のアイデアの場合まさに「アイデアに思い当たる」という表現が的を射ているのです。

というのは、行き当たりばったりの印象の強い「思いつく」でもなければ、クリエイティブなイメージの「湧いてくる」でもないからです。普段、「経営を少しでも上向かせるにはどうしたらいいか。」というテーマを比較的ロジカルに考えている経営者にとって、試行錯誤の末、ようやく「これはどうだろう!?」というアイデアに「思い当たる」訳です。

そして、ここが大事なところなのですが、そうやって「思い当たった」アイデアは、先述のような単に「思いついた」ものではないので、実行可能なものが多いのです。少なくとも、経営者はそう考えます。

ところが、これを下にまで降ろして、実行させようとすると途端に大きな反発を招くことになります。

部下にはそのアイデアの意図が始めよくわかりません。これは当たり前のことで、それまで経営者はそのことばかり考えてきている訳ですが、部下は同じ目線でものを考えているとは限りません。というよりは、ほとんど同じ目線でものを考えるということはありません。これは「けしからん!」と怒ったところで意味はなく、立場が異なるので仕方のないことなのです。

その反発に関して、ここが面白いところなのですが、反発するときの「やりたくない。」「無理だ。」という理由に「そんなのは、これまで聞いたことがない!」というものがあります。今まで「聞いたこともやったこともないことなので、やるべきではない、やりたくない。」という訳です。彼らがこれまで経験したり見聞きしてきた情報の中に、今聞いたその新しいアイデアは含まれていなかったと言っているのです。

ところで、情報の共有化という点では、その企業の中の共有情報というものがあります。社内で共有している知識やノウハウです。

やや広く取っても、その業界の共有情報に過ぎません。専門性や業界の独自事情といったものです。そういった言わばクローズの情報しか保有していないというのは、これは社員に限らず、広く外に目を向けていない経営者にも共通して言えることです。

ところが、新しいアイデアというものはその枠を超えたところからしか出てきません。枠内のアイデアでは対処できない世の中になっているからです。

その企業が業績不振で永く低迷していたり、業界の保守的な体質のために現状打開の策がなかなか見つからなかったりするのは、それまでの枠の中でしかものを考えていないケースが多いのです。

新しいアイデアというものは、自分の企業や業界を外から俯瞰した時に、初めて「思い当たる」ものなのです。

そのためには、一度その枠の外に出なければ何も見えてきません。そして、その枠の外から「思い当たった」アイデアは大抵の場合、初め大きな反対を受けます。「そんなことは、これまで聞いたことがない!」からです。

私は、例えばその一つに「中小企業の踏み込んだ広告宣伝」がある、と思っています。広告宣伝そのものを否定する中小企業経営者は、それほどいないと思いますが、積極的に踏み込んで、となるとどうでしょう。結構おざなりな経営者が多いのではないでしょうか。それは長い間「わざわざそんなことはしなくもていい。」という自社や業界の「思い込み」があったからではないでしょうか。

特に広告宣伝といったジャンルは、初め慣れていないので、ちょっと他社よりも踏み込んでやっただけで「これは、やり過ぎではないのか!?」「同業者にどう思われるだろうか?!」といったことが気になるかも知れませんが、同業他社などどうでもいい話です。また、それまで同じようなことをやってこなかった業界もどうでもいいのです。

問題は顧客がどう思うかだけです。

「広告宣伝」という名の情報提供を嫌がる顧客はまずいません。歓迎するか、自分に関係ないと思えば無視するだけです。つまり、広告宣伝にどれだけ力を入れても、対顧客で考える限り、プラスはあっても0より悪い方へ振れることはないのです。

これまで、コスト的に極めて高額だった広告宣伝も随分いろいろな選択肢が増えました。我が社のこれまでの常識や業界の古い慣習などにとらわれずに新しいアイデアにチャレンジしてみてはどうでしょう。

 

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