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あなたの会社の商品を消滅させる 兆し の捉え方

SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン

代表取締役 

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

「まだ、まだ、大丈夫」
先日、私が、「あなたの会社の商品は、もうじき無くなるかもしれませんよ」と控えめにお伝えしたときの ある経営者の方の反応です。

ある商品の終わりが近づくとき、実は、その裏でその商品にとって欠かせないものが静かに崩壊を始めていることがあります。

例えば、自動車のガソリンエンジン。今、EV化の波が押し寄せていますが、これに対して、まだまだエンジンは残るのか、それとも早期に無くなるのか、様々な議論があります。ガソリンエンジンに関わる製造業の方にとっては、死活問題です。どちらが環境にやさしいのか、効率はどちらが良いのか、技術の変化から論争が繰り広げられています。

しかし、その裏で静かに起こっている変化があります。
それは、ガソリンスタンドの減少です。

ハイブリッドでエンジンは残る。でもガソリンの消費量は減少する。その結果、ガソリンスタンドが減少する。一方で充電できる場所は増え続ける。家庭で充電する人も増えてくる。すると、さらにガソリンスタンドを維持するのは厳しくなる。ガソリンスタンドが一定の数を割り込むとき、急激に市場での脱ガソリンエンジン化が進みます。ちょっと想像してみて下さい。充電なら家でできるけど、ガソリンは、30㎞離れた場所まで1時間近くかけて入れに行かなければならない、という状況を。

ガソリンスタンドの減少自体は、皆さん感じられていることだと思います。少なくとも、最近、新しく近所にガソリンスタンドがオープンした経験をされている方は、ほとんどいらっしゃらないと思います。けれど、この変化が進んだ時にどういうことが起きるかまで想像力を働かせる人は少ない。今起こっている変化を拡大し、その影響を想像してみること、これが大切です。

他には、例えば、現金。「現金消滅」と聞くとビックリされるかもしれませんが、先月の日経ビジネスの特集は、この「現金消滅」でした。特集されるほど、無視できない変化になってきています。現金に関わる業務を行っている企業の方にとっては、大変な問題です。

この現金を支えているもの、それは、、、ATMです。

まだ、それほど顕在化はしていませんが、このATM台数が減少を始める時。それは、現金の終わりの始まりを予兆することになるでしょう。既に、ATMの一日当たりの使用件数は、減少に転じています。また、ATMが普及していない中国などでは、急速に脱現金化が進んでいます。

冒頭の私の発言は、お相手の会社の商品を支えている、あるものの崩壊を感じ取っての意見でした。その方の商品の市場自体は、まだ安定しているため、「まだ、まだ、大丈夫」というご発言も、当然と言えば当然の反応です。しかし、その裏側では静かに危機が迫っている。手遅れにならないように、そういったシグナルには目を光らせなければなりません。

あなたの会社の核となる商品を支えているもの、インフラやハード、システムなどに変化の兆しはありませんか?

日本だけを見てはいけません。広く世界の変化に目を向けること。
手遅れになる前に、先手を打ちましょう。

 

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