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【感性を高める】一流と二流の感性を見分ける、三つのポイント

SPECIAL

「一流ビジネス」感性構築コンサルタント

茶人(ちゃびと)

代表 

究極のおもてなし「茶会」をベースに、一流ビジネスに必須の「感性」を磨く指導で定評。各ビジネスの感性の根幹となる起源に迫り、本物の上質、付加価値、空間、感覚…など、高級・ハイクラス化をはかるときの様々なビジネス要素を指導。

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ノウハウ本を100冊読むよりも、哲学書1冊を100回読むほうが、はるかに感性を高める事が出来ますし、能力を高める事が出来ます。多読をするのが悪いというのではなく、情報の受け取り方が圧倒的に変わるのです。要は、少ない情報量から大量の背景を見抜く力を養うには、多読より精読のほうが遙かに優れているのです。

こんにちは、茶人・小早川宗護です。私は茶道裏千家の師範として30名の直弟子を指導しつつ、最もハイレベルな茶会、茶事をビジネスとして展開しております。

さて、「一芸に秀でる者は多芸に通ず」と言う言葉がありますが、この言葉に似た言葉で「一を聞いて十を知る」と言うものがあります。

一芸に秀でるとは、すなわち一つの仕事を核心に迫るところまで徹底しつつ、その仕事を世の中全体から俯瞰することで、様々な物事の原理が理解出来るようになり、故に僅かなヒント・僅かな資料から大変多くのヒントを得る事が出来るようになると言うこと。冒頭に申し上げた、多読より精読、ですね。

だからこそ、一芸に秀でる者は多芸に通じるのです。

真に秀でた感性を持っている人は、たとえば普通の人が100冊本を読まないと得られない情報を、たった一冊から得る事が出来ます。すなわち「一を聞いて十を知る」状態です。これが一つ目のポイント。

二つ目のポイントは、感動しつつ、冷静に分析出来るかどうか。真に秀でた感性を持っている人は、たとえば食事をするときも腹を満たしつつ、「味わい、理解しながら食べる」ことを忘れません。一見単純ですが、これが非常に難しい。

三つ目のポイントは、たとえば岡本太郎の「太陽の塔」を見て、あなたは何をどれだけ感じる事ができますか? あれを見て現代経済の空しさが理解出来るようであれば、きっと感性の優れた人でしょう。

ちなみに冒頭に申し上げた「多読」の場合はどうかと言うと、確かに尋常ではない情報量を身に付けはしますが、そう言う人でクリエイティブな人は案外少ないものです。 要は持っている情報の中から適切な選択肢を見出す事に長けていますが、自分の内面から新しい物事を創造することが苦手なケースが多いのです。

私はこれを「多読症」と呼んでいます。

一流の感性を身に付けたいならば、やはり常に本物を本物として理解し、心から楽しむ必要があります。数を持つのではなく、質を持つ。食事でも、あちこちの店に食べに行くのではなく、本当に舌が肥えている人に最高の店を紹介して貰い、そこに通い詰めて舌を鍛えること。

当たり前といえば当たり前の事ばかりですが、案外出来ていない人のほうが大半です。もちろん、有名ブランドでも二流三流の物づくりをしている企業は山ほどありますし、本来二流三流のレベルなのに、マーケティングにより一流を装っているブランドの方が多いのではないでしょうか。日本国内は特にそうですね。

私はこれを「マーケティング病」と呼んでいます。この病は拝金主義に冒された人々(特に成績を問われやすいサラリーマンマーケッター)に特に多く見られ、気付けば「本当に良い物を作り、思いっきり高く売る」と言う感性が完全に失われてしまいがちです。

無論、そういう人は得てして、有名ブランドにしか手を出しません。食事も人気店にしか行きませんし、自分の舌でその店の料理長の腕を測る能力に欠けています。要は、本当に良い物を作る基準を完全に失っている状態なのです。

「有名だから」と言って物を買うのは、二流にも劣る行為です。

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