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社長の「情報発信」その戦略的な方法論―継続性と横展開という縦軸と横軸でで道を拓く―

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

言うまでもないことですが、「情報発信」は単発ではほとんど意味がありません

世の中は、色々な形での「情報発信」だらけですから、1回や2回の発信では全く目立つことはできないのは当たり前の話です。

しかし「情報発信」を頑張って継続したならばどうでしょうか。最初は小さかった分母も、積み重なっているうちにだんだんと大きさを増していきます。それがある程度の大きさになったところで、一定の影響力を持つようになるのです。この「分母」が出来上がるまでは我慢強く続けるしかありません。

この「続ける」という行為が「情報発信」の縦糸になります。

ただ、この縦糸もたった1本ではちょっと頼りないと言わざるを得ません。「情報発信」をできるだけ横展開して横糸を作る必要があるのです。

これには「情報発信媒体のマルチ化」ということが必要になります。

デジタル媒体であるインターネットを利用すれば、ブログ、コラム、ニュース、トピックス、インフォメーションなど様々な形での情報発信が可能となります。近年では動画も比較的簡単に発信できるようになりました。

とはいえ、これらデジタル媒体だけでは、何か物足りないものが残ります。それは、デジタル媒体での情報発信には、第3者保障のようなものがないということです。ブログもコラムも100%自分の裁量で発信できる訳ですからまあ当たり前といえば当たり前の話です。

しかし、受け手側から見れば、その発信された情報が、3者の目を経たものかどうかは結構需要なポイントとなります。

当初主観的であるはずの発信情報に、客観的なチェックの目が入っているということは、安心して受け入れることができる一つの要素となるからです。そういった観点からすれば、旧来のメディアである新聞、雑誌、ラジオ、テレビなどに登場するということは、それぞれの媒体の責任者による第3者チェックを経たということになり、自分勝手に発信できるデジタル媒体よりは、信頼性の厚いものになるのです。

デジタル媒体や旧メディアなど何種類かの媒体を駆使するこのやり方は「情報発信」のいわば横軸を作っていく作業、つまり横糸となります。

このそれぞれの横軸についても、やはり単発ではあまり意味がありません。ブログやコラムにしても、新聞やラジオにしても、継続することに大きな意味があるのです。

この継続するという縦軸と、デジタルやメディアに複数展開するという横軸を、布を織るときの縦糸と横糸のように置き換えて、一つの面を形成していけばいいのです。

そうすれば、この布がだんだん大きくなるにつれて、世間に対する影響力は増していくと考えていいでしょう。

この「継続性」「横展開」という2つの方法論はどちらが欠けても、その影響力は格段に落ちますし、せっかく「情報発信」に取り組んでいるのにもったいないという話になるのです。

とはいえ、日々、それだけの分量の「情報発信」を続けるとなると、かなりの負担になることは間違いありません。そこで、多くの情報を様々な媒体で展開し、かつそれを継続的に行なっていくための考え方、姿勢、方法論のようなものが必要となります。

その「考え方」には大きく2つの要素があります。

その1つは「自分のテーマを決める」ということです。

そもそも私がお勧めする情報発信は、プライベートなことを発信するものではありません。

あくまでもビジネスに直結していなければ意味がないのです。

それは、社長が持っているご自分の専門性について、様々な角度から考察を加え何かしらの提言をしていくということになります。

しかし、こう書くと「自分の狭い専門性のテーマだけでそんなにずっと提言できるものだろうか?すぐにネタがなくなってしまうのでは?」と、危惧される方もいらっしゃるかも知れません。始める前は、それは尤もな心配とは思いますが、実際やってみるとそうでもないことに気付かれると思います。思いのほかいろいろと書くための材料は世の中に転がっているものです。

というより、人間は「なんでもいいから書け!」と言われるよりは、むしろテーマがはっきりしていた方が案外書けるのです。

それは、戦略論でよく言われる「一点突破全面展開」とよく似ています。

漫然と広く戦線を構えるよりは、自分の得意な分野を通じて世の中を見る方が、却っていろいろな展開が可能になるのです。

もう1つの要素は、少しテクニック的な話になります。

それは、そうやってストックされた発信ネタを横展開していく、つまりうまく使い回していくということです。

「使い回し」というと、なんだかあまりいい言葉に聞こえないかも知れませんが、媒体が変われば読む人見る人聴く人がそれぞれ変わります。いいネタであれば、長さを変えたり、リライトすることでその情報に接する人に合わせることができます。

もちろん、常にいろいろな新しいテーマを取り入れながら新規に書き上げていく、という努力は必要ですので、そのことを怠ることはできません。ただ、横展開しているすべての媒体にそれをあげていくということは、分量的になかなかきつい作業になります。そこで、少し時間をずらして掲載したり、リライトしてちょっと違うタイプの中身にしたりとテクニック的な要素を加えるわけです。これも「情報発信」における一つの努力ですので、息切れしてやめてしまうよりははるかに効果的な方法論ということになります。

このように「情報発信」における戦略的な方法論、というのはいろいろな考え方を駆使して実行することになります。一見大変なように感じるかも知れませんが、これを心得ることによって、却って「情報発信」が継続的かつ幅広く行なえるようになることは事実です。この情報発信における戦略論、御社に是非取り入れてみて下さい。

 

企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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