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社長の「情報発信」は努力による先行投資―思いもかけないほどの「見返り」が・・―  

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

「先行投資」という言葉があります。

「投資」ですから「経費」のように、あらかじめ「何々のためにこれだけかかる」といった基準がありません。

つまり、どれくらい投資するかは、こちら側の裁量で決まることになります。

未知のものに投資したのはいいが、1円にもならずに終わってしまった、なんてこともあり得るわけです。特にビジネス上の「先行投資」となれば、個人が行なう株や不動産などに対する財務的な投資と違って、事業そのものにプラスの効果がなければ意味がないことになります。

さて、そのビジネス上の「先行投資」には様々なケースが考えられます。人材に対するもの、新しい技術、機械設備、店舗、支店、支社の開設などといったものもあるでしょう。まだ「利」を生み出すかどうかはわからないけれど、先のプラス効果を見込んで経営者は様々な投資を行ないます。

そんな中で、特に「先行投資」と意識していないにもかかわらず、日常的に行なっている「先行投資」があります。

それはいったい何でしょうか。

私は、それは「広告宣伝」と考えます。

「広告宣伝」はその効果がどれほどあるか分からないにもかかわらず、ある程度の予算を突っ込みます。もちろん会計上「広告宣伝費」は経費で落とすことはできますが、考え方としては未知のプラス部分に期待する「先行投資」と言って構わないのではないでしょうか。

大企業では、これを戦略経費と位置付けて、昔から一定の予算とポジションを与えてきました。しかし、中小企業においてはこれを先行投資的な戦略経費と位置付けている企業は極めて少ないと言わざるを得ません。

というのは、「広告宣伝費」は昔から中小企業においては、資金に余裕があるときはやるけれども、資金繰りが苦しくなってきたら真っ先に削る対象の経費だったからです。つまり、中小企業経営において「広告宣伝費」は、戦略的な経費としての位置付けなど与えられておらず、ましてや重要な「先行投資」としての考え方などまるでなかったことになります。

私は、まずこの考え方を変えていく必要があると思っています。広告宣伝は、「まあ、お金に余裕があるときはやってもいいけど、苦しくなったら削ってしまえばいいや。」というものではありません。

売上が下がって利益が取れなくなってきたときほど、力を入れなくてはならない位置付けのものなのです。

但し、イメージ的にも現実的にもお金のかかるものであることは間違いないので、中小企業の広告戦略は少し工夫する必要があります。おそらく大企業は、これからもかなりの予算を広告宣伝費に突っ込んでいかざるを得ないでしょう。大企業同士ではそんな競争状態が当り前になっているからです。

しかし、中小企業ではまるで事情が違います。

インターネットなどデジタル媒体の発達によって、お金をかけないで宣伝する方法がいくらでも出てきたからです。

しかも、そういった媒体を利用した方が、むしろお金をかけた広告宣伝よりも効果が高いという逆転現象まで出てきているのです。

これは、中小企業にとってうれしい誤算と言えるかも知れません。

ところで私が推奨している経営者による「情報発信」は、いわゆる一般の広告宣伝とは一線を画しています。

それは中小企業にとって、広告宣伝以上の効果的なものになるからです。

「資金による先行投資が広告宣伝」とすれば、「努力による先行投資が情報発信」と言えるかも知れません。

大企業はこれまで通り「広告宣伝」に多額の予算を突っ込んでいくでしょう。それはひとつのパターンとして変わらないと考えられます。

中小企業も「お金のかかる広告宣伝の分野」についてはこれまで以上に研究する必要性はありますが、それとはまったく別に「情報発信」を事業の発展にいかに活かしていくかを考えるべきです。

「情報発信」という努力の先行投資を続けていれば、必ずいい形でその報いを受けることができます。それはSNSをはじめとする、通信環境の劇的な発展を背景にしたデジタル媒体の充実があるからです。

ここで飛び交う情報のインパクトはこれまでの広告宣伝を超えるものと言っても過言ではありません。

「努力の先行投資」といえば、なにか難行苦行のようなイメージを持つ方がいるかも知れませんが、習慣づけてしまえばそれほどのことではありません。

きちんとした情報を発信していれば、それは次第に蓄積されていきますので、やがて一つの企業資産として機能するようにもなります。

なんといっても「先行投資」という考え方に立てば、それはやがて大きな「見返り」を伴って帰ってくる、とイメージすることができます。

それは通常の経費を使ったときよりも大きな楽しみを持つことになります。

「情報発信」はやがて大きな果実を得るための「先行投資」と心得て続けてみて下さい。

それは本当に、思いもかけないほどの「見返り」となって帰ってきます。 

 

企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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