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必ずインセンティブが約束されている経営者のアウトプット―生みの苦しみを克服するには―  

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

よくいわれることに

―人は、仕事に取り組む上で1100にすることは、頑張ればできない相談ではない。しかし、0から1を生み出すのは極めて困難であり、実際誰もなかなか挑もうとはしない。―

といった言葉があります。

私は、アウトプット(情報発信)の重要性とその戦略的な展開についてコンサルティングを行なったり、他人にレクチャーする立場にありますが、残念ながら実際にそれに取り組もうとする人は少数派です。

何故そんなことになるのか考えてみました。

おそらくそれは、アウトプットはとてつもない労力を要するのではないか、という印象があるからだろうと思います。

確かにアウトプットには、どうしても「書く」という基本的な側面がある以上、ある程度の苦しさが伴うことは避けられないのです。

ところで「書く」という作業に対しては、皆さん何故そんなに及び腰になるのでしょうか。取り掛かるまでの気持ちのハードルが、何故そんなに高くなるのでしょうか・・・・

それはまさに、「書く」という行為が、冒頭で述べた0から1を生み出すという取り組みにほかならないからです。

あるテーマに沿って、資料やデータを調べて自分の考えをまとめ、言葉や表現について吟味し、それをまっさらな原稿用紙(今であれはパソコン)に書き始めるということは、普段そんな作業に慣れていない人にとってはとてつもなく億劫なことに思えるでしょう。いつものようにやり慣れているルーチンの仕事であれば、誰しも取り掛かるのにそんなに抵抗は感じないはずです。

しかし、「書く」という作業は、ほぼ毎回0から1を生み出す取り組みとなります。

いつも書き慣れている私でも、コラムやブログの書き出しには苦労します。それはまさに毎回0から1を生み出さなければならないからで、これは私が普段取り組んでいるほかのルーチン的な仕事とは明らかに異なります。

そうなのです。人はやり慣れていることや昔からやってきたことであればそれほど抵抗なく取り組めるのですが、新しいこと、やり慣れていないことに対しては大抵の場合、かなり腰が引けてしまう動物なのです。「書く」という作業は、それを毎回あえてやらなければならないわけですから、億劫に思えるのも無理はありません。

これは、車を動かす行為とよく似ています。車は、エンジンを始動し走り出すときに一番燃費を消耗します。しかし、一度走り始めた車は、徐々にスピードを上げていけば、あまりエンジンに負担はかかりませんし、燃費もそれほど悪くなりません。

何ごとも出だしの負担が一番大きいのです。

この出だしにおける「苦手意識のハードル」を克服する手段はないものでしょうか。結論から申し上げますと、お手軽な克服手段などない、ということになります。

やはり、0から1を生み出す苦しみというものは毎回つきまとうのです。これがなくなることはありません。

ただ先に申し上げておきたいのは、このことには「大きなご褒美」が付いてくるということです。

これまでにも述べていますように、これは億劫で苦しい作業という印象が強いので、取り組む人は極めて少数派です。

しかし、この事実が大切なのです。ということはつまり、少し頑張って取り組めば、明らかに差別化が図られることになります。他にやる人が少ないのですから、これを続けるだけで目立つ存在になるのです。

もう一つの利点は、自らに実力がついてくる、ということです。

「書く」という作業は、その前に「調べる」「考える」「考察する」などのプロセスを必ず伴います。さらにその結果をわかりやすく表現しなければならないために、かなり深く理解する必要性が出てきます。こういった一連のことが、そのプロセスにおいて必然的に要請されるという背景があるので、これを繰り返していれば、知らず知らずのうちに実力がついてくるのです。

さて、とはいえ「書く」という作業が大変なんだ!という事実に変わりはありません。何か少しでもいい方法はないものでしょうか。

その方法論の一つとして「ストック」ということがあります。

いつでも切り出せるネタとして、自社のストーリーというものをあらかじめ書いておくというものです。と言ってもそれ自体結構大変な作業ですので、まずは年表、社史のようなものから整理するという手が考えられます。「過去」の事実に、書くためのネタを求めるのです。

これはやってみると、おそらく皆さんが考えている以上にいろいろな無形の資産(ストーリー)が出てくるものです。

このベースさえ作っておけば、ここから様々な「展開」ができるために、あとの作業が少し楽になります

例えば、日常、自分が体験したことと、そのストックされているストーリーの中のエピソードとの摺り合わせ、ということができます。その「摺り合わせ」によって考えついた内容を書けばいいのです。これはそれほど難しい話ではありません。それは、どちらも社長にとって「自分のこと」だからです。「自分のこと」であれば、少なくとも「他のこと」よりは書きやすいはずです。

日常に摺り合わせるようなネタがないときは、テレビや新聞、雑誌や読んだ本などから接点を見つけることも可能です。自社ストーリーのストックという燃料があれば、外で見つけたネタを火種に火をつけることはそれほど難しいことではありません。どうやって火をつけるのか、に多少のテクニックは必要ですが、その「火のつけ方」に慣れてしまえばそれは可能になるのです。

とはいえ、こういったことには、最初ある程度のレクチャーが必要です。

これには「コツ」「考え方」の両方が必須条件となるのですが、初めは当然よくわからないと思います。

まず、自社のストーリーを発掘する。次に、それを触媒として「情報発信」が戦略的に展開していく・・・それができるようにクライアントさんを持って行くことが、私のコンサルティングの内容の一部です。(もちろんこれがすべてではありません。)

冒頭申し上げた「書く」ことを実践する経営者は極めて少数派である、という事実がそう変わるとは思いませんが、これを実現させることができれば自社に劇的な変化が訪れます。

その困難に見える道筋が少しでも現実のものとなるよう私は強力にサポートしていくのです。

 

企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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