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社長が「情報発信」のスタンスを理解すれば必ず踏み出せる― 即効性はなくても中長期的には必ずプラス効果が表れる―  

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

今さらではありますが、私は企業経営者に「情報発信」即ちアウトプットの重要性をコンサルティングする立場にあります。コンサルティングをきっかけに「情報発信」に踏み出し、徐々に結果を出している経営者も出てきています。

しかし全体的には、私のコンサルティングを受ける受けないにかかわらず、「情報発信」を実践している経営者は極めて少数派と言わざるを得ません。

それはいったい何故なのでしょうか。

大きな要因として、次の2つの理由が考えられます。

  • アウトプットの基本である「書く」という行為自体がすごく苦手である。
  • 「情報発信」即ちアウトプットが企業業績の向上に関係するとは思えない。

もちろんこれだけではないと思いますが、ざっくりといえばこの2つに集約されるのではないでしょうか。

第1の要因である「書くのが苦手・・・」という点については、これまでも触れてきましたので今回は割愛します。

さて、第2の要因である「業績向上とは無関係では?」という指摘に対してはどうでしょうか。私はこの疑問に応えなければなりません。

この件に関する分析は「広告宣伝」に対するそれとよく似ています。

広告宣伝」には、大きく2つのタイプがあります。

一つはスーパーのチラシのように、直接、購買動機に訴求するものです。

卵が何円、キャベツが幾ら、というのは、他のスーパーのチラシとの比較が容易で安さを求めるとすれば、より安い店に出向くことになります。

購買への動機付けとして直接消費者の心理に訴えかけるわけです。

もう一つは高級ファッションブランドのように、人々の抱くイメージに訴求するものです。

この手の広告宣伝には価格など表示されません。イメージ作りのためのデザインなどが先鋭化すると、その企業の商品すら出てこない場合もあります。最近ではマンションの販売も、マンションそのものより、その周りの環境、つまりどんな「街」にあるのかを訴求するものがほとんどです。

こういった広告宣伝は、取り扱う商材を価格や機能などで訴えるのではなく、全体的なイメージを引き上げるために行なわれるものということになります。

広告宣伝に関するこの二つのタイプを取り上げたのは、比較としてかなり極端かも知れませんが、「情報発信」について説明するのにはわかりやすい例示と言えるでしょう。さて、私のお勧めする「情報発信」はどちらのタイプに似ているのでしょうか。

申し上げるまでもなく後者ということになりますね。少なくとも、価格の提示のように直接購買に訴えかけるタイプのものでないことだけは確かです。例えばSNSでそういったことを行なったならば、その書き込みは、その後誰も読んでくれなくなるでしょう。

「情報発信」なかでもSNSの世界では、直接的なCM、売り込みのようなものは極端に嫌われます。

それでは、後者のようなイメージ戦略的な広告の世界とまるっきり一致するのか、というと実はそれとも少し違っています。前者よりは似ているものの後者そのものとは言えないのが「情報発信戦略」なのです。それでは、それぞれの広告といったいどこが違うのでしょうか。

まず、前者の消費者に直接訴求する広告宣伝は「効果の測定」が容易です。

チラシを入れたときと入れなかったときの売上の違いは、簡単に図ることができるでしょう。これに比べて後者のイメージ広告は、短期的には売上に直接影響することはほぼありません。

時間をかけた長期的な企業やブランドのイメージアップにその役割があるのです。

「情報発信戦略」は、上記の「直接的」というよりも「長期的」という点で、後者のイメージ広告に似ているのです。

通常、イメージ広告的なものを中小企業が打つことはありません。直接消費者とは接点のない大企業やブランドイメージを大切にするやはり大きな企業が、マスメディアを通じてかなり莫大な費用を投じるやり方で実現可能な手法なのです。つまり、大企業だけが独占的に行なってきた広告宣伝戦略と言えましょう。

ところが、SNSを通じた「情報発信戦略」が可能なった現在、これに近いことが中小企業にもできるようになったのです。このメリットは計り知れないと言えるでしょう。

大企業のイメージ広告と違うのは、

「直接商品を売り込むものではないという点は似ているものの、イメージといった抽象的なものをアピールするものでもない。」

という点です。

このように、社長が実践する「情報発信」というのは、今までの広告に対する価値基準では括りきれない性格を有しているので、私は「第3の広告戦略」と銘打っているのです。

経営者が行なう「情報発信」においては、自社の出自や歴史、理念、哲学、使命感、思い入れなど度々触れることになります。また、具体的にはそれらを背景にした商材、サービスの内容などにも言及するでしょう。そうすれば、それが直接的な広告宣伝でなくても、目にした人が興味を持てば、自発的に検索することに繋がります

これがまさに現代的な広告戦略となるのです。

通常の広告宣伝のようにこちらから購買を促すのではなく、購読者自身に選択させる・・・このことに「情報発信戦略」の本当の意味があるといっていいでしょう。

それは広告におけるイメージ戦略のように曖昧模糊としたものではなく、もう少し具体的です。かといって、商品を直接売り込むチラシ広告とも異なっています。

さて、広告宣伝を引き合いにしていろいろと述べてきましたが、これが冒頭で提示された

  • 「情報発信」即ちアウトプットが企業業績の向上に関係するとは思えない。

という疑問に対する答えです。

つまり、「情報発信」というのは、価格訴求のように直接消費者の購買動機に訴えかけるものではないものの、イメージ広告のようにその効果が全く測定できないという性格のものでもないということです。

「情報発信」は、直接的短期的な即効性は望めないものの、中長期的には必ずそのプラス効果が表れるものなのです。

何度も申し上げてきたことですが、「情報発信」即ちアウトプットを継続的に行なっている経営者や企業はまだ極めて少数派です。

しかもお金をかけずに、大企業が独占的に行なってきた「イメージ広告」に近い広告戦略が取れるのですからこれを実行しない手はありません。

私は、できれば短い時間でその手法を手に入れるノウハウをお伝えしたいと思っています。是非一緒に取り組んでみられてはどうでしょうか。

 

企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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