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考えてみたことがありますか?社長の自由度を―言いたいことを言える立場を最大限に利用する―

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

私が一貫してお勧めしている「経営者による情報発信」は、世の中にいる様々なビジネスパーソンの中でも、特に中小企業の経営者に向いているのだ、ということをお考えになったことはあるでしょうか。

たぶん「そんなことは考えてみたこともない。」というのが本当のところでしょう。私の申し上げる「情報発信」が中小企業経営者に向いているのにはちゃんとした理由があります。

それは、逆を考えてみればわかることです。例えば、一部上場企業のトップ経営者ともなれば、ブログやコラムなどで迂闊なことは書けません。ちょっとした自分の意見でも、社会的影響力の大きさを考えれば、慎重に表明せざるを得ないのです。少し偏ったというか、個性的な自分なりの考え方があったとしても、自由奔放に書くわけにはいかないのがこの人たちの立場です。これは例えば高級官僚や政治家などにしても同じです。下手をすれば世間に叩かれる立場ですので、あまり思い切ったことを言ったり書いたりすることはできないのです。

その点、中小企業の経営者は自由度が格段に大きいと言っていいでしょう。もちろん社会的ポジションというのは、一般ビジネスマンに比べれば、それなりに高いのですが、自由な発言が制限されるというほどではありません。

世間の注目度という点では、ちょうどいいポジションといえるのではないでしょうか。

逆に、社会的ポジションの高すぎる人たちというのは、そういった世間の様々な制限の中で生きているのです。

それに比べて、中小企業の経営者たちは、SNSなどの手段を用いて自分の専門性やこれまで経験してきた様々なエピソード、経営理念、経営哲学、信条などを発信するのに躊躇する必要がありません。これらは遠慮することなく、積極的にどんどん発信すべきでしょう。というのは、こういった「情報発信」には、特にマイナス要因がないからです。

他者への誹謗中傷やネガティブな内容でなければ、人々がその「情報発信」を嫌う理由がありません。「お、これは面白そうだ!」と思うか、興味がなければスルーするだけで、積極的に嫌うということは起こらないのです。「関心がない・興味がない」というのが、フラットな0(ゼロ)の状態だとすれば、「情報発信」に対して、そこからさらにマイナスに振れるということは、普通はあり得ないといえるでしょう。

つまり「情報発信」というのは、プラスにこそなれ、マイナスになる要素そのものを含んでいないのです。

さらに、中小企業経営者の「情報発信」にメリットがあるとすれば「本音(ほんね)」が発信できるということです。

世の中の人々は「本音」を聞きたがっています

「本当のところはどうなの?」ということを教えて欲しいのです。

しかし、特に日本社会の場合、大抵「建前(たてまえ)」が優先します。

特に世間に広く何かを発言する場合、毒にも薬にもならないような「建前」に終始することが多いのです。政治家や業界トップのセレモニーなどにおける冒頭の挨拶などが実につまらないのも、こういった背景によるのではないでしょうか。

その点、中小企業経営者の「情報発信」は、比較的本音のところで専門性についてのエピソードや裏話的な内容も書きやすい、といえるでしょう。「世間的な印象ではこうかもしれないけれど、実はこれこれこうなんですよ。」といったお話は、素人にも分かりやすく歓迎されます。

本当は「建前」よりもこういった「本音」のところを教えてあげた方が、世間の印象もいいし、支持をされるのですが、こちら側には逆に考えている人も多いのです。

私などはSNSなどにいろいろ書くだけではなく、地域FM放送などを通じても、経営者や専門家として、わりと本音の話を披露することが多いのですが、今のところ業界側からクレームがついたといったことは起きていません。聞く方は、いろいろな本音の話を分かりやすく伝えるので、興味深く聞いているのではないかと思っています。

また、「本音」と並んで「わかりやすさ」ということも、経営者の「情報発信」においては気をつけてもらいたいことの一つです。

世間の人は「本音」を聞きたがっているのだ、と先述しましたが、同様に「わかりやすさ」も強く求めているのです。

例えば、私のもう一つの専門の分野である税務会計の世界などは特にそうです。ご自分の専門性の内容が明らかになるのが嫌なのか、或いは権威あるように見られたいのか、人によっては難しい専門用語を駆使して、素人であるクライアントを煙に巻く会計人もいたりします。確かに「話の内容はよくわからなかったけれど、うちの先生はきっと偉いんだろうなあ・・・」と思わせるのには効果があるかも知れませんが、結局「よくわからなかった。」という世界を作り出しているにすぎません。これは、年配のお医者さんなどでもよく聞く話です。

中小企業経営者の「情報発信」の中には、この「わかりやすさ」の自由度もまたあるのだ、と考えてください。

つまり、権威ぶる必要などまるでないわけですから、思い切って分かりやすい言葉で、ご自分の専門性を伝えることができるのです。

またそのことが世間に支持されるのですから、これは期せずして一石二鳥といえるでしょう。

このように、中小企業経営者の「情報発信」というのは、その自由度の中にいろいろなプラスの要素を付加することができるのです。

こんなすごいメリットを享受しない手はありません

現代は、「情報発信」の巧拙によって小が大を食う世の中といっても過言ではありません。この恵まれたポジションを大いに活用して「情報発信」に打ち込んでみてください。

 

企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

執筆者のWebサイトはこちら http://mc-kaieda.com/

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