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「広告宣伝」と「情報発信」のシナジー効果を狙う―両者を組み合わせることの今日的な意味―

  地方メディアの高度有効活用 海江田 博士 SPECIAL
海江田 博士 SPECIAL

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション 代表取締役 海江田 博士

広告分野における地方メディアの高度有効活用を専門とするコンサルタント。東京在住中のマーケティングビジネス経営の経験と地方企業への経営革新支援ノウハウの融合させた、独自の「儲かるための広告戦略」を開発。自らも成功実践事例として、地方メディアを舞台に展開。

当コンサルタント開催セミナーがあります。

私はこれまで「情報発信」の意味やその効果について、その都度いろいろな形で述べてきました。その今日的な意味と今後の発展性を考えたときに、「広告宣伝」と比較検討してみることで、よりはっきりと認識できるのではないかと思い、その点について整理してみました。

「広告宣伝」は現代の企業活動を支えてきた極めて大きな販売促進の一つの手法です。

特にメディアが急速な発展を遂げた現代社会において、「広告宣伝」もまた大きく発展してきました。

しかしながら、これまでの手法を踏襲した「広告宣伝」にやや翳りが見えてきているのもまた事実です。

現代人は、広告を押し付けられ、なにかを売り込まれるということを嫌います

つまり、巷に溢れる広告宣伝には、もううんざりし、もはや食傷気味なのです。

テレビ番組が、必ずいいところでCMが入り、ぶつ切りにされた上に、数分間何本ものCMを見せられることに、多くの人が嫌気がさしています。私など、CMタイムにほかのチャンネルにカチャカチャと切り替えることがしょっちゅうです。先ほど述べた「いいところ」の続きを、どうしてもCMタイム明けに見たいとは特に思わない場合、切り替えたチャンネルのままにしておくことも珍しくありません。

つまり、CMによって、その番組の継続的視聴が阻害されているわけです。

これなど、本末転倒な現象ではないでしょうか。

そして、なによりも私自身、そんな行為をしていること自体が嫌になってきています。結果、最近ではテレビから離れるようになりました。

近年のテレビ番組の質の低下ぶりと大量のCMを見せられるゲンナリ感を考えれば、これが当然の行為なのかも知れません。

とはいえ、「広告宣伝」は時代を映す鏡でもあります。

かなり冷ややかに見られ始めているとはいえ、CMが全くない時代になっては困ったことになります。

「広告宣伝」は一種の情報伝達の手段でもありますから、もし無くなってしまったら、我々は多くの商品情報やビジネス情報を得る手段を失うことになるのです。

「広告宣伝」によって、我々はまた必要な情報を得ているのです。

さて、このかなり敬遠され始めた「広告宣伝」に代わって、消費者が必要な知識や情報を得る手段はないものでしょうか。ちょっと食傷気味の「広告宣伝」に代わる「何か」はないのでしょうか。

私はそれが、事業者側から発信される「情報発信」だと考えます。

「広告宣伝」と「情報発信」は、お互いを補完し、消費者に必要な情報を届ける手段としてなくてはならないものなのです。

「広告宣伝」と「情報発信」は、その特徴役割がそれぞれ異なります

その代表的な違いを比較検討しながら、この場では特に「情報発信」の今日的な意味とその重要性について述べてみたいと思います。

まず、大きく違うのはその「費用」です。

「広告宣伝」は、そもそも第3者による制作を前提とします。印刷物にしろ、テレビCMにしろ、まずはプロによる「制作」が必要になります。この時点で相当のお金がかかります。

さらに媒体に乗っける際にも、それが新聞雑誌であってもテレビであっても、その掲載料や出稿料はかなり高額なものになるのです。

つまり、「広告宣伝」は、それを広く打つことを前提とすればするほど、級数的にその費用は莫大なものになるのです。

これに対して「情報発信」は、それほどお金はかかりません

初期においてHP(ホームページ)の作成費用など、若干の負担はありますが、「情報発信」の継続はひとえに発信者の努力にかかっています。

この継続については、原則お金はかからないことになります。

次に、その「伝達力」ですが、「広告宣伝」の場合、「広く伝達されるが表面的認知に留まる」といえるのではないでしょうか。瞬間的なCMに対して深く突っ込んで考える人は少ないでしょうし、こちらもそれは求めていません。

これに対して「情報発信」は、「伝達される範囲は狭いが深い共感を得られる可能性が高い」といえるでしょう。SNSなど広く伝わるように見えて、原則的には特定の人たちに限られているはずです。向こうは「選んで」接触してくることになりますので、「共感」はそれなりに深いものになると考えられます。

さらに大切なのは、その「主導性」です。

「主導性」とはあまり聞かない言葉ですが、自らその行為をコントロールできるのか否かということになります。

そういう意味では「広告宣伝」は、制作にしても媒体にしても、あくまでも他者に依存します。

自らコントロールできるわけではありません。制作するのも放送等の枠を決めるのも、制作のプロや媒体の事業者の手にゆだねられるのです。こちらの希望に沿うものにしたければ、またさらに莫大な費用が掛かることになります。

これに対して「情報発信」は、原則、自主的なコントロールが可能です。

SNSなどで発進する内容は、事前に誰もチェックすることはできません。すべて自己責任です。その代わり下手なことを書けば、ダイレクトに反応が返ってくることになります。炎上といった手痛いペナルティーを受ける可能性があるのも「情報発信」の特徴といえましょう。反対に「情報発信」のコツを掴めば、これがかなり有効な対外的アピール手段であることは間違いありません。

それから、少し細かい特徴としては「持続性」ということがあります。

「広告宣伝」の場合、その影響はどうしても「薄く短い」ものになります。

見た瞬間、それほど深く捉えることもなく薄い認識で、かつ短い時間で忘れられてしまいます。こういう理由もあって、売上を維持するためには、繰り返し繰り返しCMを打ち続ける必要があるのです。

これに対して、「情報発信」から得た知識や情報は、比較的深く浸透し、それ故に長く記憶に留まります。

直接購買に繋がるモチベーションとしてはやや弱いかも知れませんが、その影響力の持続性は「広告宣伝」に勝ります。

これは、お互いの長所や欠点というよりも、特徴ですので、うまくかみ合わせて使って行く必要性があるのです。

まだまだ、両者の違いというものはいろいろあるのですが、これらの特長や欠点をお互い補完し合って、企業活動に貢献していかなければなりません。

いずれにしても「情報発信」というのは、ネットという技術的条件が整備されて可能になった新しい手法です。

これを旧来の「広告宣伝」と組み合わせていくことは、企業のアピール活動としては極めて有効なシナジー効果を生むことでしょう。

両者の違いをよく認識して、どちらにも強い経営者になっていただきたいと思います。

 

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企業の盛衰を決める社長のためのメディア戦略
海江田 博士

地方メディアの高度有効活用コンサルタント

株式会社メディアコネクション代表取締役

海江田 博士

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