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信頼関係を築く方法

SPECIAL

社内独立店開コンサルタント

株式会社ストアブレインコンサルティング

代表取締役 

経営コンサルタント。アパレル、小売、飲食チェーン指導などに強みを持ち、店長再生から店舗最盛へとつなげていく独自の「社内独立店開」手法を指導する専門家。
自らは店舗を持たない「販売・運営」に特化した経営スタイルに、多くの異業種経営者、店長が注目。路面店から百貨店、都心型SC、郊外型ショッピングモール…など、多様なチャネルで成果を上げ、店舗の強みを引き出す天才と称されている。

このコラムでも何回も取り上げていますが、経営者にはとにかく「話好き」の方々が多い印象です。もちろんこの「話好き」という特徴は、自らのビジョンを語り、リーダーシップを発揮するために持っておくべき資質でもあります。ただ、それも行き過ぎるとマイナスに働いてしまいます。

話好きの表裏一体となるマイナス因子は「人の話を聞かない」ということです。自分が知りたいことに関してはしっかりと聞く反面、それ以外のコミュニケーション、特に従業員に対しては、「コミュニケーション」ではなく一方的な指示命令、叱咤、自慢、昔話が大半を占めます。

これは経営者だけではなく、社内では上司と部下、あるいは同僚同士でもありえる状況です。もっと言えば、プライベートにおける家族や友人、知人相手でも同様です。とにかく「自分の話が先」。「俺の話を聞け」。「5分だけでもいい」。

SNSを見ても、人間誰もが持つ「承認欲求」の強さがどこかしこに表れています。いわゆるマウンティングと呼ばれる状態もリアル、ネット問わず散見されます。

経営者でも誰でも、まずは認めてほしい。書いている私も当然そうです。で、我先にとアピール合戦が始まります。その後はもちろんマウンティング合戦。

アピールするのは大事なことです。しかし、アピールばかりで一方通行だとコミュニケーションになりません。お互いが同じことをすれば、関係性が良くなるはずもないでしょう。

どうすればいいか。答えは簡単です。「相手の話を聴く」ことです。あえて「聴く」としたのは、能動的に、相手に興味を持ち、自分の意思で、正面から話を聴く姿勢が大事だからです。

私の個人的な意見ですが、「人の話を聴く」方が、アピールするよりも相手に認めてもらえます。しっかりと話を聴くことで、「あの人はわかっている」。「信頼できる人だ」。「あの人の話が聞いてみたい」となります(本当にそうなります)。

テクニックなどよりも、真摯に相手に向き合い、話を聴くのが先決です。それを繰り返すうちに、相手との信頼関係がいつの間にか構築されるのです。

留意点として一つ上げるとすれば、ミーティングなどがあった際、話すのは自分2、相手8の割合です。ミーティングの大半で相手の話を聴くことに徹してください。必ず効果が表れます。

私の見立てでは、ビジネス、プライベートともに「人の話を聴く」ポジションはがら空きです。ブルーオーシャンが広がっています。皆、自分の話を聴いてくれる人を探しています。認められたがっています。そして、自分が認めてもらえれば、そこで初めて相手のことを認めやすくなるのです。言うまでもなく、お互いが認め合うのは信頼関係構築の第一歩です。

経営者の皆さん。まずは社員の話を聴きましょう。その際、自分が話すのは2割にとどめてください。そうするだけで信頼関係は自然とつくられていきます。

 

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