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成長スピードはブレーキの能力次第

  成長支援部づくり 岩井徹朗 SPECIAL
岩井徹朗 SPECIAL

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社 代表取締役 岩井徹朗

会社の大元となる「総務」を革新すれば、すべての事業部に影響を与え、顧客志向になり、驚くほど業績が伸びる。経営者が着手すべき、「成長支援部づくり」を指導。

走る速さと止まる早さは表裏一体

『速く走ること』の次に目指したのは『早く止まること』でした。」

これはJR東海が新幹線N700Aについてホームページで紹介していた時のキャッチコピーです。

最新型のN700Aは高性能の「中央締結ブレーキディスク」を採用し、従来必要だったブレーキ距離を約1~2割短縮しています。時速270㎞で走る新幹線の場合、どのくらいスピードが出せるのかはいかに早く止まれるかによって決まってきます。走る速さと止まる早さは表裏一体という訳です。

そして、会社の成長するスピードも単純に、営業担当者を増やす、広告宣伝にお金をかける、新商品を開発するだけでは速くなりません。

単純に営業担当者を増やしても、経営者の思いや会社の基本方針が理解されていないと、思ったように数字は伸びません。また、仮に新商品を積極的に広告して売り出してもアフターフォローの体制が整っていなかったりすると、一時的に売上は増えても長続きしないことがあります。

この点、順調に業績を伸ばしている会社の経営者は業務の流れのポイントを理解していて「これ以上売上を増やすのはちょっと危ない」とか「システムで省力化を図って一気に攻勢をかけよう」というように攻守のバランスを上手に取っています。

一方で、いわゆるブラック企業は社員の勤務実態や労働環境などを気にせず、「とにかく売上を上げろ!」、「なんでもいいから利益を増やせ!!」ということに執着しています。また、管理面ばかり厳しい会社は「これは前例がないからできません」、「トラブルが発生時の責任はウチでは一切負いかねます」というように、必要以上に凝り固まって本来得られるべき利益をミスミス逃してこともあります。

この攻守のバランスをとることは難しいことです。そして、攻の方は経営者も比較的関心が高いかと思います。でも、守の面から見て、年間10,000個だったら今の社内体制で対応できる、月間5件までなら一日平均1~2時間の残業でOK、このリスクについては9割方保険でカバーしている、ということは意外と見落とされがちです。

会社が成長している時には多少の背伸びは必要なので、守の面から見て自社の伸びしろはどのくらいあるのかを知っていると、思い切ってアクセルを踏むことができます

新幹線も強力なブレーキがあるからこそ、安心して最高速度を出せます。

会社の着実な成長を実現するために、ブレーキの限界能力を把握した上で速度を出すことをぜひ心掛けましょう。もしかすると、営業社員を増やす前にサポートセンターの人員を増員する方が先決かもしれません。

【総務の革新】成長支援部づくりで業績を伸ばす経営視点
岩井徹朗

成長支援部づくりコンサルタント

ヒーズ株式会社代表取締役

岩井徹朗

執筆者のWebサイトはこちら https://www.heeze.co.jp/

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