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時代が動くときに

SPECIAL

オルタナティブ経営コンサルタント

合同会社オフィス西田

チーフコンサルタント 

カーボンニュートラル、SDGs、サステナビリティ、サーキュラーエコノミー、社会的インパクト評価などへの対応を通じた現状打破と成長のための対案の構築と実践(オルタナティブ経営)を指導する。主な実績は、増客、技術開発、人財獲得、海外展開に関する戦略の構築と実現など。

何かの拍子に、ドミノ倒しのように業界再編が進んだり、一斉に事業承継が起こったり、上場する会社が相次いだりすることがあります。全国的な動きでなくても、自社の周辺で次々と体制が変わることがある、というと心当たりがあるという経営者も少なくないのではないでしょうか。

そのような動きの中で、自社はどうすれば良いのか。能動的に再編への取り組みを検討していない経営者からすると、何だか時代に取りこのされたような気分になってしまう瞬間があるかもしれません。

そのようなときにモノを言うのが経営者自身の信条です。時代の動きを境目に、ビフォーアフターを比較して、自社のポジションにどのような変化が生じるのか、その結果として自社はどのような動きを取るのかあるいはそうでないのか。

俗に経営理念と言われたり、あるいは経営目標だとかビジョン・ミッションなどと呼ばれることもありますが、信条について可視化しておくことは社員への説明を円滑に行う上で欠かせない手当です。たとえどれだけ信条がしっかりしていても、社員と共有されていないとそこには目に見えない緊張や摩擦が生じてしまうからです。

目標づくり、ビジョンづくりはそのような意味で重要かもしれませんが、最も重要なのが信条そのものであることを、全ての経営者は以て瞑すべし、と言えます。

具体的な信条など考えたこともない、という経営者にとって、あたかも鏡を見るように自らの信条をチェックできるのが、たとえば国連が定めた「SDGs:持続可能な開発目標」などの社会的な目標です。人類社会のあるべき姿を平易な文章に直したこの目標と、自社があるべき姿とを比べると、何がどう違うのかが自ずと浮かび上がるからです。

何もSDGsを自らの信条に優先させよと言っているわけではありません。自らの信条が間違いないものであることを、客観的に可視化することはそれなりの意義を持つ、ということを申し上げているのです。

時代が動くときにこそ、動かないものとの客観的対比をすることで自らの信条を再確認してみる。経営者のための一つの思考モデルとしてお勧めします。

 

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