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アジアの需要を取り込むことの重要性 ~魅力的な市場としての台湾~

SPECIAL

東南アジア進出コンサルタント

KJグローカル経営事務所

代表 

国内企業向けの、東南アジア市場進出の戦略・実務コンサルタント。大学卒業後20年以上の間、メーカー・商社・公的機関にて海外ビジネス(主に東南アジア・中国)に従事。東南アジア市場におけるマーケティング・拡販業務を成し遂げた後、大手自動車関連メーカーにて同社中国初の販売会社(ディストリビュータ)を立ち上げ、人事・財務・企画等の管理部門の統括などを歴任。その後、食品/アルコール・伝統工芸品・医薬品/医療機器など多岐に亘る業種のアジア市場開拓支援を経て、2018年にKJグローカル経営事務所を設立。現在同社代表。

 台湾は経済成長の安定性に加え、消費市場としても高い成熟度を持つ地域です。特に日本との経済的なつながりは強く、日本製品に対する信頼感やブランドイメージは非常に良好。観光やメディアを通じて日本文化に親しんできた消費者も多く、品質や安全性への意識が高いことから、日本企業にとっては製品の訴求がしやすい環境といえるでしょう。

 これまでの台湾の流通構造は、比較的オーソドックスな卸売主導の形態が主流でした。しかし近年は、若年層や富裕層を中心に「自分らしい選択」を求める消費傾向が強まり、セレクトショップやテーマ型百貨店などが台頭しています。こうした変化に対応するためには、単に商品を輸出するだけではなく、ブランディングや企画の段階から現地ニーズを意識したアプローチが求められます。

 尚、台湾は今もなお高価格帯商品やギフト需要の重要な市場として健在です。中でも「微風廣場(Breeze Center)」や「誠品生活(Eslite Spectrum)」のような都市型モールや百貨店は、日本製品に高い関心を持つ消費者を多く集めています。こうした場所にて販売するには、現地バイヤーからの評価が不可欠であり、商品力だけでなく、ブランドストーリーや販売体制の整備が求められます。

 これまでの当事務所のご支援経験から言えることは、台湾のバイヤーとの商談を成功させるためには「事前準備の質が全て」だということです。成功する企業の多くは、単に商品を紹介するだけでなく、台湾市場におけるニーズや消費傾向をしっかりと把握した上で提案内容を練り上げています。例えば食品の場合、「しょっぱさ控えめが好まれる」「健康志向の傾向が強い」など、現地特有の嗜好や価値観に合わせたプレゼンテーションを行うことで、バイヤーの関心を引きやすくなります。

 台湾市場は、地理的・文化的な近さに加えて、日本ブランドに対する信頼や高い購買意欲を持つ魅力的なマーケットです。とりわけ都市部を中心とした百貨店・高級スーパーのバイヤーは、品質や物語性に対して敏感であり、日本企業にとっては、商品の真価を正当に評価してくれる重要な窓口でもあります。

 また、台湾の販路開拓においては、現地市場にネットワークを持ち、橋渡しができるパートナーの存在が成功の鍵です。台湾市場を本気で捉えるなら、今がそのタイミングです。貴社の強みと現地のニーズをつなぐ最適なアプローチで、継続的な販路構築を一緒に実現しませんか?

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