相乗効果が生まれる組織にするには?

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船坂光弘 SPECIAL

ホスピタリティビジネスコンサルティング

ザ・ホスピタリティチーム株式会社 代表取締役 船坂光弘

「お金になるホスピタリティビジネス」構築の専門コンサルタント。ホテルやウェディングビジネスのみならず、異業種のホスピタリティを軸とした新ビジネス立ち上げも指導。

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研修風景3

 限られた経営資源をどう生かして相乗効果を生み、成果を最大化するか。これからの時代を勝ち抜く上で、最重要課題となります。
 
 私もコンサルタントとして様々な組織や部署、チームと深く関わることが多いのですが、「相乗効果」どころか、「社内の消耗戦」を繰り広げ、疲弊している組織を沢山見てきました。

 では、どうしてそのような組織が出来上がってしまうのでしょうか?

 その大きな要因は「壁」です。

 部署間の壁、上司部下の壁、気の合わない仲間との壁、経営者と従業員との壁、様々な壁が風通しを悪くし、お互いを生かすよりも、自分を守る、自部署を守ることに注力して、協力体制を大きく欠いています。

 どうしたら、そのような壁が取り払われ、相乗効果を生む組織に生まれ変われるのでしょうか?

 ひとつは目的や想いの共有です。

 『私たちの目的は何か?』

 この事をを確認することや、共有することが圧倒的に欠けているケースが殆どです。日々の仕事に追われ、目先の予算や目標に縛られているうちに、自分の事しか考えられなくなり、そのような利己的な言動になってしまって事が多いのです。

  本来、この仕事の目的は何か?何の為に私たちはこの仕事をしているのか?どこへ向かっているのか?を共有しない限り、この問題は解決しません。

 その答えは、どの企業も『お客様の幸せの為、従業員の幸せの為、社会のお役に立つ為』この事に尽きるのではないでしょうか?

 そのような、いがみ合っている同士でも『この仕事の喜びは何ですか?』と質問すると、『お客様に喜んでもらうことが、自分の喜びです!』と表現は違えど、ほぼ100%の方が答えます。

 従って、みんな、お客様に喜んでいただきたいのです。

 しかし、そのような『目的を共有』したり『想いを共有』する時間や場面がなく、それよりも、会議では各部署の数字の発表とそれに対する檄に終始してしまっている現状があります。

 以前は、それが仕事帰りの飲み会の場であったり、社員旅行の場だったのでしょうが、今は、それも希薄になっているのが現状です。

 今は、私たちの仕事のパワーの源に目を向けて、そのことを共有することのほうが私は大切だと思いますし、それが必ず組織の相乗効果に繋がると確信しています。

 しかし、目的や想いを共有するだけでは、行動が変わりません。

 それには、評価基準や自社の大切にする価値観を示し、各スタッフの行動に落とし込む必要があります。

 私の前職のホテルでも、宿泊、宴会、ブライダル、レストラン、それぞれの売上予算があり、各部署の言い分により、なかなか壁が取り払われずに苦労していました。

 私はブライダルの支配人だったのですが、ある時、ブライダルを受注する際のお客様の特典として、宿泊5ルームプレゼントするというような販促を企画しました。

 しかし宿泊部からは、そのようなことをされると、宿泊の売上が下がり予算達成ができないと当然、反対されました。

 結果として、お互い良かれと思ってやっていることが、結果的にはお互いおもしろく思わない関係になってしまいました。

 そこで、ものさしとなる行動基準を策定しました。

 『私たちはホテル全体の成果や利益を共通の目的として行動します。』

 この基準が作られたことにより、先ほどのケースも、ホテル全体としてはブライダルの1件のほうが成果や利益が大きい為、お互いに話し合い合意を得ることが容易になり、その事に積極的に協力した宿泊のスタッフの評価も上がり、協力体制も増し、実際のホテル全体の売上も大きく伸ばし、組織の相乗効果が生まれました。

 このように、価値基準、行動基準、評価基準を明確にすることにより、相乗効果が生まれる環境が整います。

 その上では、経営理念企業の価値基準を示しているものなので、共有会や勉強会も有効的だと思います。

 皆さまの会社では組織の相乗効果は生まれていますか?


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【経営コラム】ホスピタリティで新ビジネスを生み出す視点
船坂光弘

ホスピタリティビジネスコンサルティング

ザ・ホスピタリティチーム株式会社代表取締役

船坂光弘

執筆者のWebサイトはこちら http://www.thehospitalityteam.jp/

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