モチベーションが落ちた時にどうするか問題。特に女性経営者の場合
「今は調子に乗っていいんですけどね、モチベーションが落ちたらどうしようかと思って」…と笑うのは、先日とあるところでご一緒した女性経営者。いろいろと社内で困ったことがあり、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃと忙しくしているうちはいいけれど、ふと我に返って、「あれ?私は何をやっているんだ?」と、一気に気持ちが落ちてしまうと仰います。
こういうことありますよね。1年365日、いつでもモチベーション満開に見える人でも、絶対に落ちている時がある。そうじゃなきゃエネルギーが持ちません。
でも、落ちた時は大変です。過去振り返ってみれば何度も落ちたことがあるはずなのに、今回が最大の落ち込みのように感じて、なかなか這い上がれない。こういうこと、ありませんか?
ルーティンワークをこなす立場であれば、それでもなんとかやるべきことをやっているうちに軌道を元に戻すこともできるでしょう。でも、自分で全てをコントロールする社長の身になれば、モチベーションのコントロールも仕事のうち。裏を返せば、自分のご機嫌をとる方法をきちんと理解していないといけないということになります。
このテーマが普遍的なのは、社長のモチベーション維持に関する書籍がたくさん出版されていることからもわかります。紐解くと色々なアドバイスが掲載されています。
中でも共通しているのが「遠くを見ること」。目の前の雑多な物事にエネルギーを吸い取られるのではなく、自分が何をしたくてこれをやっているかという根本の理由に戻ることが大切と説かれています。平たくいうと、自分のビジョンや理念に立ち返るということでしょう。そして今やるべきことをもう一度確認する。
もしかしたら目の前の膨大な雑用は自分のやるべき仕事ではないかもしれません。他の人にやってもらってもいいのに、説明するのが面倒なのでただ自分でやってるだけなのかもしれない。
上記の本の中には「社長は社長しかできないことをやれ」と書いてあるものもあります。ある程度の規模以上であればそれもできるでしょう。でも中小企業では、それもままなりません。それでも「何を自分が担い、何を人に任せるか」を意識するだけで、気持ちの整理がつき、余力を取り戻すことができます。
さらに有効なのは、異業種の経営者と話すこと、と別の本には記されています。社内のことだけを考えていると視野が狭くなりますが、全く違う立場の人の話を聞くと、自分の悩みが相対化され、新しい視点が生まれます。これはモチベーション回復の大きなヒントになります。
弊社のビジョンは「働く人の幸福と会社の業績の両立」です。今となっては当たり前のように語られるテーマですが、当たり前でなかった時代から言い続けてきました。働く人が幸福であるためには会社が利益を出していなければならない。会社が利益を出すためには、優れた商材があり、それを適切にプロモーションする方法がある。そして優れた人材を惹きつける力を高める必要もある。この一連の流れを実現する仕組みづくりこそ、私たちが提供しているサービスです。
経営者であれば、このようなビジョンをそれぞれに持っているでしょう。でも雑事に紛れて時々見えなくなってしまう。
京セラ創業者である稲盛先生は経営における「利他性」の大切さを説きますが、実際のところ「利他的」であるためには、まず自分が満たされていなければなりません。
あなたは自分のモチベーションを維持する方法を持っていますか。その先にある未来をいつも頭に描いていますか。
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