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「やってみなはれ」の精神

SPECIAL

ショールーム営業コンサルタント

株式会社バファローコンサルティング

代表取締役 

異色のショールーム革新経営コンサルタント。体感型ショールームの構築と独自のイベント活用型営業力強化法で、増員なしでも売上・利益2倍3倍化を実現させてしまう専門家。これまで営業現場30年以上の実務経験と100以上のショールームイベント指導で、売上伸長率150%という成功実例を次々と演出。

最近、NHK連続テレビ小説の「マッサン」を再放送しています。マッサンは今のウイスキーブームに火をつけたドラマですので、よく知っているという方も多いと思います。

このドラマのなかで「鴨井商店の大将」(実話では鳥居信治郎)が、マッサン(同竹鶴政孝)に「やってみなはれ」と、よく言っています。頭で考えているより、やってみた方がよくわかるし、やらなければ成功もしないという意味でしょう。

ドラマと実話では、ずいぶん異なる部分が多いと思いますが、この「やってみなはれ」は今の我々に教訓を残しています。

当社のクライアントから、土地の処分・活用について相談を受けたことがあります。ショールーム営業コンサルタントに不動産の相談?と思われた方も多いでしょうが、当社を信用・信頼してくださるお客様ですので、どんな相談でも基本的にお断りすることはありません。

ただし、ショールーム営業以外は当社の専門ではありませんので、とっかかりをお伺いするくらいしかできません。それでもクライアントの社長は、ぽつりぽつりと話し始めます。

「先生、ほら、この土地ですよ、処分したいのは」。そう言って広げた地図上の土地を指さします。

「周りは田んぼと畑ですね。でも、いい土地じゃないですか? 日当たりはいいでしょうし」。そう答えると、社長は困った顔をしてこう言います。

「水道が来てないんですよ」

なるほど、それで処分に困っているという理由が分かりました。

水道が来ていないということは、住宅地として売れないということです。じゃあ水道を引っ張ればいいと思うかもしれませんが、近くに水道本管が来ておらず、もし、自費で遠くから引くとなると大きなお金がかかるとのこと。

「う~ん」ということになって、しばし沈黙。それでも何か方法があるだろうと思って、社長にお聞きしました。

「自治体の水道局に掛け合ったんですか?」。すると「いいや、全部不動産屋に任せてあるので…」との返事。

「それじゃあダメでしょう。自分で動いてみてください」という話をして、実際に社長自ら水道局に掛け合うことになりました。

確かに、専門家に任せるという方法は合理的ですし、成果も出やすいです。しかし、任せっぱなしではいけません。まずは自分でやってみることが大切です。

やって失敗して、またやって、また失敗して…。この繰り返しが成功を呼び込みます。失敗をしてけがをするかもしれませんが、痛い思いをするから次は失敗しないように考えます。

「やってみなはれ」という言葉の裏には「チャレンジした者だけが成功をつかみ取る。だからチャレンジしなきゃだめだ」という言葉が隠されています。

前段の社長は、確かな技術とまじめな仕事ぶりで、堅実なビジネスを行っています。確かにそれはそれでいいのですが、堅実を言い換えれば「あまり進歩がない」となります。

なぜ、そうなってしまうのか? 実はこの社長、向上心に欠けます。やってもいないのに「やっても無駄」とか「それはたぶんダメ」とか、やらない言い訳をします。よくいますね、まず否定から入る方。これは性格的なものでしょう。

本来なら、それを達成するためには、どうすればいいかを考えることです。目的を設定し、そのための手段を考える。その手段を目的に変え、そしてその手段を考える。これを繰り返すことで、大きな目的を達成することができます。

手段→目的=手段→目的=手段→目的=手段→目的・・・という風に考えていくべきです。例を出してみましょう。左側が手段で、右側が目的です。

<手段>   <目的>

5S教育 → 安全・安心な職場
        ↓
      安全・安心な職場 → 社員のフェーズ向上
                   ↓
               社員のフェーズ向上 → 真の売上アップ
                            ↓
                          真の売上アップ → 会社の成長

このように考えていけば、まずは何をすべきかわかるというものです。はじめは小さな目的と手段であっても、どんどん繰り返すことにより、より大きな目的にたどり着きます。

初めから大きなチャレンジをする必要はありません。まずはコツコツと小さなチャレンジを繰り返し、それが達成できたなら、次のチャレンジをすればいいだけのことです。

決して難しいことではありません。できない理由を考えるより、どうしたらできるかを考えるほうが、大きな成功に近づきます。

ちなみに、前段の社長が自ら水道局に掛け合ったら、いい方法がないか考えてもらえることになりました。やはり業者ではなく、地主(当事者)が動くことが大切です。

あなたは、やりもせずに、やれない言い訳をしていませんか?

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