社長が経営計画を自分で作るべき理由
経営計画を毎年作っている会社でも、深く考えずに経営計画を作ったり、外部の専門家に丸投げしたりと、「経営計画を作ることが目的」となってしまっていることは、意外と多いものです。
しかし、社長が深く考えて作らない経営計画や、「社長以外の誰か」が作った経営計画には、根本的に問題があります。
外部の専門家が作る計画は、融資審査や補助金申請の担当者が「見やすい」内容に最適化されます。そのため、社長本人の考えや思いとはズレた数字や表現になりがちです。
「まあ、こんなものかな」で作った経営計画は、「自分で苦労して作った」という実感がないため、「絶対に達成しよう」という気持ちになりません。
社長自身が経営計画を軽く考えていては、当然ながら、社員にとっても軽いものです。これでは、経営計画を立てても達成できないのは、当然のことです。
会社を経営していると、毎日のように経営判断を迫られる場面が出てきます。
正解・不正解のない経営判断をするのが、社長の重要な業務の1つだと言えます。だからこそ、社長にとって、経営判断をする「基準」が必要となります。その基準が「経営計画」なのです。
しかし、重要な経営判断の場面で、「誰か」が作った経営計画では、経営判断の基準にはなりません。
結果として、カン・ケイケン・ドキョウの「KKD」で経営判断を繰り返すこととなり、経営判断に一貫性がなく、社員からの不満も溜まり、経営状況も運任せという状態になってしまいます。
だからこそ、経営計画は、「社長自ら」が作るべきなのです。
社長が、自分自身でアタマに汗をかき、悩みながら作り上げた経営計画は、外部の専門家が作ったものとは根本的に違います。
単なる数字の羅列ではなく、社長の意志と熱意が込められたものだからです。
自分で考えに考え抜いて作った計画は、社長の頭の中にしっかりと根づいています。だからこそ、経営判断に迷った瞬間に、自然と「経営計画に照らし合わせたらどうか」という思考が働くようになります。
望む結果を手に入れるためには、ブレない軸を持つことが重要です。
「財務を強くしたい」という想いを元に、社長自らが経営計画を立て、作った経営計画を元に日々の経営判断を行う。そうすれば、日々の経営判断に一貫性が生まれます。
一貫した日々の経営判断の結果、強い財務の会社になるのです。
社長が本気で作った計画は、社員にも伝わります。
経営計画は、社長と社員が同じゴールを共有するためのツールでもあります。計画の中に社長の思いが込められていれば、社員は「なぜこの取り組みが必要なのか」を自然と理解できるようになります。
その結果、新しい施策に対しても、前向きに取り組んでくれるようになるのです。
では、実際に社長自らが経営計画を作るには、どう考えればいいのでしょうか。
経営計画を作る際によくある失敗が、過去の数字を少しだけ伸ばすだけの計画を作ることです。このような計画には、社長自身の思いが込められていないため、社員の心にも響きません。
大切なのは、「5年後、10年後にどんな会社にしたいか」という理想の未来を先に描き、そこから逆算して今年やるべきことを決めるという発想です。
社長自身がワクワクできる未来を描くことが、経営計画づくりの出発点です。
理想の未来を描いたら、それを実現するための具体的な数字を、財務の視点で計画に落とし込んでいきます。
売上目標だけを掲げた計画では、会社は強くなりません。お金の流れまで見据えた計画があってはじめて、財務も日々強化されていくのです。
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