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第552号 4割の店長が選んでしまうダメなお店化ルートとは

SPECIAL

多店舗型ビジネス企業のマネジメントの仕組み構築コンサルタント

株式会社ピアーズ

代表取締役 

マネジメントの仕組み構築のスペシャリスト。
これまで20年以上チェーン事業に身を置き、実際に15の組織のリーダーを務め、200以上の経営に関わり売上、利益を上げてきた経験を持つ。チェーン事業の売上が兆単位の企業や創業40年以上の歴史を持つ企業にさえマネジメント面の仕組みが1つも存在していない事に疑問を持ったことから、チェーン事業に共通するマネジメント面の仕組み構築方法を体系化。その効果は大きく、マネジメントの半ば自動化と質の向上により、クライアント企業は利益2~3倍増、業種によっては仕組み実装の初月から数値を跳ね上げさせる指導を展開している。

第552号 4割の店長が選んでしまうダメなお店化ルートとは

 「各店長は力強く引っ張ってほしい」

 「でもパワハラはダメ」

ずっとこの解決策を求めていましたと、ある社長がおっしゃいました。

 

しかし今では実現できています。

振り返っておっしゃったのは

 「伊東さん、これが実現できている企業はどのくらいあるんですか」

 

私の返答は

 「ほとんどありません。」

 

その理由を挙げますと、トレードオフ(どちらかを立てればもう一方が立たない)に見えるからです。

 

しかし実際は、そう見えるだけです。

店舗型のビジネスにおいて、店長が力強く引っ張りつつもパワハラではないという状態は実現できます。

両立できないわけではありません。

 

ここで私が問題視しているのは「会社として両立を目指そう」ではなく「君に任せた、あとはよろしく」といったスタイルを取ること。

 
つまり、問題の解決をエリアマネージャーや各店長達に委ねるという行為です。

 

なぜなら、これはうまくいかないことが多いからです。

 

どうにか両立させようと頑張ってくれてもらいたいところですが、彼らは何とか社長のご意向を実現せねばと危険な選択をしてしまうことが多い(感覚として4割ほど)からです。

 

それがどんな運営スタイルかと言いますと

 「リーダーである私は大変なんです」

 「だから皆さん、私を支えてくれませんか」

 

 

一見、リーダーなのに物腰低く、優しい人に見えて安心できます。

そして周りの人達も支えてあげたいと捉えられ、組織としてはうまく団結がされそうです。

 

しかし、はっきり言います。

店舗型のビジネスにおいて
同情を誘う、もしくはされる店長は稼げません。

 

優しさだけで良いお店は確立できません。

 

リーダーが厳しくないからと、楽をし始める人に対して適切な対応が取れなくなるからです。

 

そんな人が一人でも現れてしまうと、日々真面目に頑張っている人達は食い物にされます。

 

 ・誰かが頑張って仕事をしても、その分手を抜かれます。

 ・誰かがお店を綺麗にしても、これだけ綺麗ならと掃除をしなくなります。

 ・誰かが必死に数字を出しても、その分数字を出す必要がないと努力しなくなります。

 

そんな時、リーダーからビシッと注意してもらいたいところですが、

はたして、いつも皆から同情を誘っている、もしくは同情されているリーダーが、そんな時だけ厳しくマネジメントができるでしょうか。

 
もしできたとしても素直に従ってもらえるのでしょうか。

 

 

どうしたら各リーダー達が力強く引っ張ってくれて、しかもパワハラに気をつけてくれるのか。

 

私がおすすめしているのは、社長があらかじめルートを整備しておくことです。

 

事前に手をうっておくことにより

 ・凝り固まってしまったベテラン店長も

 ・これまでの常識に従順な中堅リーダーも

 ・はじめて人を指導する立場に任命された新人チーフも

 「あれ? 深く考えずとも、会社の言うとおりに行っていたら両立ができていた。」

となり、会社のおかげなのにも関わらず

 「ひょっとして私が凄いからじゃないか?」

そう自信を持ってもらうくらいにすべきです。

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