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「雑工事とか外注発注ほど儲からないは、本当か」

  下請工事業脱却 村松利孝 SPECIAL
村松利孝 SPECIAL

下請工事業脱却コンサルティング

有限会社村松鈑金東京オフィス 代表取締役 村松利孝

屋根の板金工事業で、完全自前受注体制を築き上げた異色の現役社長コンサルタント。稼業を継ぐも、下請けの理不尽さに憤慨。下請け脱却を目指して20年、工事業の直販体制づくりを実現。その貴重なノウハウを同業に惜しみなく公開指導する。

当コンサルタント開催セミナーがあります。


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25度を超える夏日になる日が出てきました。早いもので、もう今年も4か月過ぎようとしています。年度末も終わり新年度になりました。

業績の良い元請建設会社もこの時期は、仕事が少なく、慰安旅行を開催するのが多いのではないでしょうか。弊社も下請100%の時代、4月、5月は毎週連日、元請建設会社の付き合いバス旅行に連れていかれたものです。あなたも、そんな元請との付き合い旅行に仕方なく行ってませんか?いやいや、そんな無駄な旅行など参加せず、自分の会社を優先して売上あげてますか?商売繁盛していますか?

さて、今回は「雑工事とか外注発注ほど儲からないのは、本当か」です。

先日、ある専門工事会社社長さんから、こんな話を聞きました。

「仕事が重なり、仕方ないから、外注を使い工事を終えた。でも、お客様にはそんなに請求できないから自社でやった時の値段で請求した。」

「自社施工なら、トントンだったが、外注に支払ったら、実質赤字でお客様に請求したよ。」

同じく、こんなことも言われます。

1日掛からない小さな工事は、そんなに貰えないでしょう。職人の日当が出ないよ。」

よく聞く話です。さてこれらは本当でしょうか?

一番おいしい思いをしたのは誰でしょうか。それは外注先です。なぜか。一番お金が掛かる営業なしに仕事を得て、代金を請求できるからです。

一番損をするのは誰か。それは営業経費をかけ受注した物件にもかかわらず、自社施工と同じ金額を外注に支払い、お客様には、「わずかの経費」を足しただけで請求してしまった、この工事会社社長です。「お客様に悪い」と思って、本来、本当にほしい工事費を請求しなかったこの工事会社社長です。

大きな工事で挽回するから仕方ないと思われた方もいると思いますが、本当にそうでしょうか?

法外にふっかけた見積など、あなたの会社はするはずもありませんよね。と、言うことは見積単価も企業努力の単価になっているはず。適正な費用と利益で構成されているはずですね。ということは、儲かる割合も一定ですよね。この一定の割合を、平均で考えると、例えば、利益100円+100円+100円=300÷3100円確保できますが、100円+100円+90円では、絶対平均100円にはならないのです。

このことを分かったうえで、外注を使ったときでも掛かる自社の経費と利益を見込んだ請求をすること。雑仕事でも、最低掛かる自社の経費と利益を見込んで請求するということをしていかないと、

「忙しいのに儲からない。」

「売上が上がるのに思った利益が出ない。」

「雑仕事ばかりで儲からない。」

ということにどんどんはまってしまいます。

自社に必要な最低経費は、会社の規模や、営業経費の掛け方などで違いますから、まずはあなたの会社の決算書で売上高と、工事原価と、販管費の構成比率割合を確かめてみてください。

その割合比率さえ頭に入れたら、どんな大きな工事もどんな小さな工事もその比率を割らない様に見積請求する。そうすれば、初めから、赤字になる工事は減ると思いますし、雑工事だって最低必要な経費を入れることによって正しく請求できるようになります。

抑えがなくその時の雰囲気で、外注発注や、雑工事の請求を決めることを徹底してやめることだけで、あなたが見込んだ利益は確保できる可能性がうんと高まります。

良かれと思い、自分で自分の首を絞める前に、まず自社の見積と請求の抑えをはっきりさせていきましょう。

 


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【工事業専門】直販工事受注への視点
村松利孝

下請工事業脱却コンサルティング

有限会社村松鈑金東京オフィス代表取締役

村松利孝

執筆者のWebサイトはこちら http://motoukeka.com/

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