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ムダな営業活動と、生産性の高い営業活動の違いとは?

  波及営業 藤冨 雅則 SPECIAL
藤冨 雅則 SPECIAL

波及営業コンサルティング

有限会社 日本アイ・オー・シー 代表取締役 藤冨 雅則

取引先のネームバリューで次々に新規開拓を実現する「波及営業戦略」を体系化した辣腕コンサルタントの実務コラム。


プレゼンテーション1

「営業から展示会に出るのは、時間と費用の浪費では?! と指摘が来ています。藤冨先生はどう思いますか?」

先日、新規開拓のご相談にのっていた社長から受けたご質問。

聞く所によると、創業20年来、毎年展示会には出ているとのこと。

創業当初は雲を摑むような営業だったので、新規は展示会に頼りっぱなし。殆どの顧客は展示会から知り合ったとの事でした。

ところがここ数年、展示会から新規は、ほぼゼロの状態。

営業マンからすると、時間は拘束されるは、営業予算も喰う。

そんな状態で新規ゼロが続いていたのでブーイングの恰好のネタになってしまったそうです。

では、今現在はどうやって新規客を見つけているのか?

その大半が、ウェブサイトだそうです。

しかし、そんな状況なので、営業からは「ウェブサイトに投資すべきでは?」という意見が出てくるのは、致し方のないことだと感じました。

しかし、WEBは効率がよく、展示会は非行率なので、どっちかにしましょう。という決断は慎重にしなくてはなりません。

前述の社長さんも、「古くからの顧客は今でも展示会のブースに訪れてくれている。出展をしないと“元気がないんじゃないか?”と思われ、他社に浮気されかねない。だから必要だと思うのです」とおっしゃる通りに、新規だけではなく「追加受注」や「浮気防止策」としての役割を担っている可能性もあります。

また、先日、別のクライアント企業さんのサイト分析結果を拝見したときに、「展示会後に明らかにWEBのアクセス数が伸びているし、滞在時間も長い。参照ページ数も上がっているし、展示会用のキャッチコピーでの検索数も伸びている」という現象を目の当たりにしました。

月次推移を見ても、昨対比を見ても、これが顕著。

明らかに展示会効果だと、誰もが納得する結果が出たときには、次年度も「積極的に出展」という意思決定がなされました。

「表面」に見えることだけで判断をすると、誤った意思決定の罠にハマることが往々にしてあります。

WEBからの問い合わせだけで充分! と、展示会から全撤退したあとに、WEBからの問い合わせ数はあるものの、受注率が下がってしまうケースなどは、1例や2例どころではありません。

売上計上という「受注のタイミング」から顧客心理を逆算していき、どのような文脈で営業プロセスが組立てられていたか? 実績を出来うる限り分析した上での「戦術意思決定」が重要になります。

また、展示会で新規獲得はできていないけど、既存客との関係性や浮気防止策としての役割を担っているとしたら、そこも検証していく「仕掛け」を用意しておいた方がベストです。

以前、同様のご相談から始まったプロジェクトがありました。

その時は、「展示会は“新機能”や“新オプション”を発表する場にする」という方針が決まり、追加受注額で展示会効果を測定していく…という仕組みを動かしたことがあります。 

効果は、明確に現れました

まず、日々の活動が変わりました。

今まで、事なかれ主義気味だった営業活動に、新機能や新オプションを毎年考え、製造部門とコミュニケーションを取る…という新しい文化が生まれした。

社内に雰囲気がよくなり、何故我々の仕事が必要なのか?という問いを日々考える環境が出来上がっていきました。

そして、「単なる展示会」という位置づけから「自分達の努力を問う場としての展示会」へとポジションが代わり、結果として売上が増加したという実績を残したこともあります。

日々の活動や展示会などの売上をあげるイベントを、これまで通りの思考で取り組めば、これまで通りの売上結果しか得られません。

新たな視点、別確度からの視点を持って取り組めば、これまでとは異なる売上結果が期待できます。

御社では、新たな視点を意図して取り込む「体制づくり」に、注意を払っていますでしょうか?

 


【営業革新コラム】社運を賭けた商品を、どう売っていくか
藤冨 雅則

波及営業コンサルティング

有限会社 日本アイ・オー・シー代表取締役

藤冨 雅則

執筆者のWebサイトはこちら http://www.j-ioc.com

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