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いつ鍋から飛び出すか…考えたことはありますか?

SPECIAL

ブランディング営業体制コンサルタント

H&Cブランディングマネジメント株式会社

代表取締役 

中小企業のための、「ブランディング営業体制」を構築するコンサルタント。営業スタッフのみならず、全社をあげて、企業価値をしっかり守り、価格競争をせずに確実に売れていく体制づくりを指導する。

20161026

「“ゆでがえる理論”って昔からよく耳にするけど、いつの間にか慣れちゃうんだよね~そこそこの環境に。」

先日弊社にいらした経営者とのお話しで、話題は“ゆでがえる”に…。煮えたぎった鍋なら飛び出すハズなのに、ゆっくりゆっくり温めていくと…というお話しです。その社長様も、若い頃は都会の大企業でバリバリのセールスマン!誰よりも早くお客様のところに飛んで行くのが自慢だったとおっしゃっていましたが、20年前、家業を継ぐために帰って来てみると、そこにはもう何十年も勤めているパートのおばちゃんや、長年会社を支えてくれている高齢の社員さん達が大勢働いてくれていて、時間の流れが急に止まったように感じたことを今でも覚えています…とおっしゃっていました。

私も、若い頃転職した先が家族経営の会社で、社長の奥様を中心に回っている(?)独特の環境が不思議すぎて、「こんなの会社じゃない!」と思ったことを覚えていますが、これがしばらくその中にいるといつの間にか慣れてしまうんですよね、悲しいコトに。皆んなが奥様の機嫌をとり、彼女がゴキゲンだと社内安泰!平和な毎日が過ごせるとあっては、否が応でもそちらに流されてしまうものです。先程の社長様も、最初は驚いたが、いつの間にか“ゆっくり・マイペース・これまで通り”という空気に馴染んでしまい、バリバリやっていた頃の素早い自分をいつの間にか忘れてしまわれたそうです。

これは少し極端な例ですが、我々が普通に何気なくこなしている仕事も、気がつくと何でも慣れっこになってしまっているもので、最初は「これじゃイカン」と思った事も、いつの間にか「仕方ない」と諦めてしまうものです。

1日の新規訪問件数20件を目標に掲げても、いつも15件くらいで帰って来るが、「仕方ない」。

お客様にアフターフォローの電話を必ず入れると決めていても、「まっ、みんなやってないし…」

今月も目標売上金額を達成していないのに、周りの競合もそうだし…「しょうがないよな~」

このような積み重ねが全社的に行われていると、どんな素晴らしい商品・サービスがあっても必ず会社は勢いを失っていきます。そして恐ろしいことに、この思考が定着してしまうと、「できてなくて当たり前」、「マイナスも当たり前」…というとんでもない負けグセ・赤字グセが身についてしまうのです。一度こうなってしまうと、社員の気持ちはすっかり後ろに向いてしまい、社長がいくらハッパを掛けてもなかなか思うように動いてくれないものです。さあて、いつになったらこの沸騰寸前の鍋から飛び出せば良いのやら…。

私共にいただくご相談の第一声はほとんどこのようなケースです。

「何とか変わりたいんだけど、変わるきっかけが欲しい」

「会社を変えるためにはまず何から取り掛かれば良いのかわからない」

このきっかけが掴めないまま放っておくと、社内の風通しが悪くなり、つられて社員の士気も仕事の効率も下がっていく一方です。“そんな会社”を売る営業マンを見てみると、こちらも、何ともつまらなそうな顔で顧客を訪問し、上辺だけの会話やつまらないセールストークをしているハズです。魅力を感じることができない会社の営業マンが活き活きと営業する姿は見たことがありませんから。

経営者の皆さま。御社の鍋は沸騰寸前ではありませんか?社内はすっかりゆであがっていませんか?会社の成果は“経営者の意識を変えること”から生まれます。「よし!変わろう!」というココ一番の号令は経営者の仕事なんですよ。

 

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