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5Sという井の中の蛙

SPECIAL

メーカーの儲かる仕組みづくりコンサルタント

株式会社 しくみカイゼン研究所

代表取締役 

メーカー企業の「儲かる仕組みづくり」の専門コンサルタント。日本の中小企業がやるべき、その会社ならではの「儲かるしくみづくり」について、プロの着眼点で指導。

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カイゼンをやるなら、先ずは5Sから

整理(Seiri) 必要なものと不要なものを分けて、不要なものを捨てる

整頓(Seiton) 必要なものをすぐに取り出せるようにする

清掃(Seisou) 仕事がやりやすいようにきれいにする

清潔(Seiketsu) 整理、整頓、清掃の良い状態を維持する

躾(Situke) ルールや決めたことを守る 

ところが、この5Sを維持するのが結構たいへん。ある会社の5Sが素晴らしいと聞き、実際に工場を見させていただき、 

「5Sをずっと維持しているとは素晴らしい、いったいどうやって維持しているんですか?」と質問すると 

「うちの工場の現場は、しばらくするとものがあふれてしまうので定期的に整理、整頓をして、清潔な状態を維持しているんです」という答えでした。

よくよく話を聞くと、 

単価の安い部品を大量に買って余ってしまった

営業の見込みを元に作ったけど売れ残ってしまった

で、一旦整理しても、数ヵ月もすると倉庫や現場がすぐにものであふれてしまう。

そんなこんなで、定期的に整理をして不要なものを捨てているというのです。

1年に一回、お金を出して買ったものを余ったと言って捨てる、社員が作ったものを捨てる。

年に一回、お金をドブに捨てているようなものです。

この会社は、毎年順調に成長し利益も確実に出しているので大きな問題にはなっていませんが、だから良いって話ではありません。

世の中の需要が変って売上ダウンしたときには目も当てられません。

こういう話は、あまり儲かっていない会社でも起きています。

ちなみに、清潔は「整理、整頓、清掃の良い状態を維持する」ということで、整理、整頓を定期的に繰り返すことが清潔ではありません。

じゃあ、どうやって「整理、整頓、清掃の良い状態を維持する」を実現するのか?

それは、ものの買い方、ものの作り方を今までと変えて不要なものを極力生みださないようなしくみをつくらなければならないのです。

ところが多くの会社のカイゼンは5Sという井の中の蛙

みなさんの会社の5Sは、ひょっとして、整理、整頓を繰り返していませんか?

 

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