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飛び級をしてはいけない理由

SPECIAL

人事制度コンサルタント

株式会社ENTOENTO

代表取締役 

会社を成長させる人事制度づくりで、700社以上の指導実績を誇る日本屈指のコンサルタント。日本の過去50年間の人事制度のつくり方とは異なり、経営者の評価と賃金の決め方を可視化してつくる画期的な人事制度は経営者から大きな支持を得ている。

成長シートを作って、成長等級を決めることが出来るようになった会社は、あることに気がつきます。

それは、社員が飛び級することはありえないことです。

飛び級とは、1等級の社員が2等級を飛び越えて3等級になったり、3等級の社員が4等級を飛び越えて5等級になることです。

多くの経営者が過去に経験したことがある、「とても優秀だから」という経営者の判断で社員に大きな昇給をすることがあります。これはこの社員に対して大きく成長したとの判断で、等級を1つ飛び越えて格付けをすることもあり得ると考えていました。

ところが、この飛び級をしたときに、社員は経営者とは全く別のことを考えています。

経営者は優秀だから飛び級をしたと説明したとしても、社員はもうその次のことを考えています。

つまり、また飛び級で次の次の等級に昇格することです。

もしこの昇格があるとすれば、成長等級が9等級ある会社では、4年で1番上の9等級まで昇格してしまいます。

現実的にありえません。

通常、1等級からスタートした社員が9等級まで昇格するためには、30年前後かかります。

じっくり成長していくことが必要であり、それを否定するがごときこの飛び級は、やがて次の年は飛び級がないという現実を突き付けられ、今まで以上に頑張ったという思いのあるこの飛び級という処遇を受けた社員は、次の年の飛び級なしに落胆し、モチベーションを大きく落とすことになります。

このことに関しては過去40年間例外がありません。

しばしば経営者から、最も優秀だったら飛び級という処遇をしても良いかと相談がありますが、これは絶対してはいけない処遇と言わざるを得ません。

標準でステップアップする社員以上に優秀な社員は、最短昇格コースを別個に構築しますが、1つの等級に最低でも1年間は在級させる必要があります。

人事制度は社員を継続的に成長させる仕組みとして構築します。せっかく優秀な社員を、こんな間違った処遇で優秀な社員のモチベーションを落としたら、間違った人事制度にしてしまったと言わざるを得ません。

飛び級はありえない。

その事実をしっかりと理解していただきたいと思います。

 

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