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行動につながらなければ意味が無い、示した方向性を行動につなげる方法

SPECIAL

商品開発コンサルタント

株式会社シンプルテックプラン

代表取締役 

商品開発コンサルタント。特に開発部門を持たずに売れる商品開発を実現する、独自の「デベロップレス」体制づくりに定評。いま全国の中小メーカー企業の業績躍進の新手法として、多くの企業から指導依頼が集まる注目のコンサルタント。

前回のコラムでは、方向性を示すことの大切さをご説明しましたが、「方向性を示すべき」という話をすると、経営者からよく返ってくる言葉が「既に示している」というものです。ところが、実際にこういった企業の社員に聞いてみると、「示されていない」という返事がよく返ってきます。

どのように示しているのかを経営者に聞くと、「ビジョンや理念に書いている」と返ってきます。これを社員に言うと、「それだけでは漠然としていて、どうして良いかわからない。もっと具体的な方向性を示してくれないと・・・」との返事が返ってきます。これを聞いた経営者がよく言うのは、「そこから先は、自分で考えろ。それを考えるのが、社員の仕事だろう」です。「そんなこと言われても、どうしたら良いのかわからない」社員は動けません。こうして、経営者と社員の意思疎通が停止してしまいます。

この問題で間違いなく言えることは、いくら経営者が方向性を示していると言ったところで、社員の行動につながっていなければ、それは、「示していないのと同じ」ということです。

「俺は示している」とふんぞり返ったところで、行動につながっていなければ、何も変わらず、何も前には進みません。示した方向性を行動につなげなければならないのです。

では、示した方向性を行動につなげるためには、どうしたら良いのでしょうか?

一つには、大きな方向性を示したビジョン・理念に対して、もう一段、ブレークダウンした方向性を示すことです。

大きな方向性から具体的な行動までブレークダウンするには、高い考える力が必要です。社員の考える力が不足している間は、行動までブレークダウンすることができません。その状態の社員が口にするのが、上に書いた「それだけでは漠然としていて、どうして良いかわからない。もっと具体的な方向性を示してくれないと・・・」という反応です。

こういったケースでは、社員が考えられるレベルまで方向性を具体化し、その上で、考えさせることが必要です。努力すればできるレベルまでブレークダウンし、社員の考える力を養わなければならないのです。経営者は、このことを意識する必要があります。ただし、そうやって方向性をブレークダウンするだけで社員が行動するようになるかというと、そうはなりません。実は、より本質的な問題が他にあります。

それは、動機付けです。

もう少し具体的に言うと、その方向に進む理由進まなければならない理由です。

ただ、「こっちだ!」と旗を振っても、行動する理由が無ければ、人は動きません。行動する理由が必要なのです。

こう言うと、「理由も説明している」という返事がよく変えってきますが、これまた、行動につながっていなければ、「理由になっていない」ということです。

理由として必要なのは、すぐに行動を起こさなければならない「切迫した理由」です。今すぐ行動しなければならない「差し迫った理由」が無ければ、人は、今の状態、現状を変えてまで行動しようとはしません。

現状を変え行動することは、人間にとって強いストレスになります。そのストレスを覚悟して行動を起こすには、それだけ大きな理由が必要になるのです。

御社では、いきなり方向だけを示し、速くやれと急がせながら、取り組みの遅さに一方的にイラダチをつのらせていませんか?

いら立つ理由、その背景にある切迫した理由を社員にきちんとわかるように示していますか?

 

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