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闇営業に見るコンプライアンス違反の影響、あなたならどうする?

SPECIAL

ブランディング営業体制コンサルタント

H&Cブランディングマネジメント株式会社

代表取締役 

中小企業のための、「ブランディング営業体制」を構築するコンサルタント。営業スタッフのみならず、全社をあげて、企業価値をしっかり守り、価格競争をせずに確実に売れていく体制づくりを指導する。

「多少のコンプライアンス違反ならバレないだろう」 

もし、あなたがこのような考えを持っているなら、危機管理が甘いとしか言いようがありません。今や中小企業であってもコンプライアンス違反の影響は大きく、特にBtoCがメインの会社であれば大打撃を受けます。 

現在、大きな問題になっている大手芸能事務所所属の闇営業問題も、影響を軽んじてしまった結果、ベテラン芸人の契約解除という結果になりました。今後は彼が今まで行なってきた仕事の後処理に莫大な金額がかかるでしょう。 

このようにコンプライアンス違反の影響を軽視していると、とんでもないしっぺ返しがあります。では、どのように対処をすれば良いのでしょうか。今回はこちらについてお話していきます。

 

■コンプライアンス違反が起きたらすぐ対応

中小企業が引き起こしやすいコンプライアンス違反は、大企業と同じく多岐にわたります。不正会計や偽装、労働問題などなど、社内だと「いつものこと」と感じていることが顧客や世間にとっては重大なコンプライアンス違反であることがあります。 

これが明るみになった場合、迅速な対応が必要になってきます。まずは調査です。5W1Hを意識し、情報を集めまとめます。この時、下手に隠し立てをしないことが重要です。あったことをありのまま記録しないと、今後の対処が取れません。 

次に謝罪を行います。この時に必要なのが、「調査をした結果、どのような問題があったのか」を明確にすることです。これを明らかにしないと、謝罪を受ける方は一体何について謝られているのか分かりません。問題点を定かにし、今後どのような対処を行うかも説明です。 

その後、コンプライアンス違反に対する処分の発表です。役員の減給なのか、それとも問題を引き起こした当人の解雇なのかを社内外に通知します。処分に関しては、顧問弁護士に相談してから発表するのが一般的です。 

 

■なぜ、迅速に対応しなくてはならないのか

コンプライアンス違反があった際、スピーディに対応をする必要があります。時間が経てば経つほど、人々の想像が膨らんでいくからです。人間は足りない情報を想像で埋めようとする生き物ですから、この行動は当然といえます。特にコンプライアンス違反だと、関係者の不安と怒りは大きなものですから、より想像は膨らみます。 

こうなると、いくら後から「真実はこれです」と提示しても、既に相手の頭の中で想像によるストーリーが出来上がっています。ですから、なかなか本当のことを頭に入れてもらえなくなるのです。加えて、待たされたという不満も抱いています。この状態で信頼を回復させるのは、困難以上の困難が待ち受けているでしょう。 

一方、スピーディに対応すると、想像する余地を与えません。待っている情報がすぐに出てくるのですから、関係者も満足して情報を受け取ります。その情報により、関係者も今度どのような行動を取れば良いか考えられることができ、不安も解消されます。 

先述した大手芸能事務所は対応が後手後手になり、悪評がどんどんと広まっていきました。その悪評の中には、大衆の想像の産物もあるかも知れません。しかし、これを消すことはほぼ不可能です。こうならないためにも、スピーディな対応は必要なのです。 

 

■コンプライアンス違反が起きない企業作りが大事

コンプライアンス違反が起きてしまった場合の対処法は、ネットを探せばいくつも情報があります。ですが、もっと重要なのは「コンプライアンス違反を起こさない企業作り」です。簡単にいうと、隠し事のない企業作りといえます。 

コンプライアンス違反は、隠し事をしようとした際に起きやすくなるのです。例えば、不正会計。自分は社長だから少しぐらい構わないだろうと帳簿をいじり、社員の誰もチェックを行わない。これが後々、明るみになった際、追徴課税が課せられるなど罰則がある他、信頼も失墜します。「これぐらい大丈夫だろう」が命取りなのです。 

他にも顧客には分からないだろうと原材料を偽装したり、一人しか使わないからといってパソコンのソフトを不正コピーしたり。このような社内では小さなできごとも、第三者から見るととんでもないコンプライアンス違反もあります。これを見逃していては、いつか会社は崩壊してしまうでしょう。 

昔の人はよく言ったもので「蟻の穴から堤が崩れる」と申します。小さなほころびを放置していると、ついには大きな崩壊を招きます。これを肝に銘じておきたいものです。 

 

■風通しの良い会社でいるために

コンプライアンス違反を引き起こさないためには、社内の風通しを良くする必要もあります。社員同士が気軽に話し合え、誰かが誰かの足を引っ張ることのない社内にしておくと、コンプライアンス違反は起き難くなります。 

これは、慣れ合いではありません。お互いの共通認識として、コンプライアンス違反を許さないことを共有しているからこそ成せることです。このように良い方向に行くよう声を掛け合える環境なら、間違った道に堕ちることはありません。 

もし、風通しの良い会社に自信がない場合は、私に声をかけてやってください。貴社の大切な社員さんが、どのような良い面を持っているのかを第三者の目で見させてもらいます。 

今はボタンの掛け違えた状態かも知れません。でも、それは社内の「いつものこと」とおかしさが分からないことも往々にしてあるのです。きちっとボタンをかければ、きっと貴社は今まで以上に輝くでしょう。そのお手伝いをさせてください。 

最後まで読んでくださり有難うございました。

あなたの一日が素晴らしいものでありますように。

 

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